ドルも物価も金利も上がる…世界の中央銀行の上を「タカ」が舞う=韓国

投稿者: | 2026年5月19日

為替相場が1ドル=1500ウォンを超えるドル高に振れ、国債10年物利回りは年4%を突破した。中東情勢不安が長引き物価も上がっている。ドルと金利、物価が同時に上がる「3高」現象が金融市場を揺さぶっている。

金融投資協会債券情報センターの集計結果、18日の国債10年物利回りは前日より0.022%上がった年4.239%で取引を終えた。12日に2年6カ月ぶりに4%を超えてから上昇が続いている。国債3年物利回りもやはり年3.757%を記録し2023年11月以来の高水準となった。

 債券市場はすでに主要国の中央銀行の緊縮再開の可能性にウエイトを置いて動いている。米30年物国債利回りは5%を突破し2007年以来の高水準まで上がった。日本の10年物国債利回りも2.7%を超え26年ぶりの高値水準を記録するなど世界の債券利回りが同時に上がっている。メリッツ証券のアナリスト、ユン・ヨサム氏は「米国とイランの戦争が長期化して供給発の物価上昇リスクが大きくなり、英国と日本の財政信頼性問題は世界の債券市場不安を金融市場全般に広げることになる」と評価した。

為替相場の負担も大きくなっている。ウォン相場はこの日1ドル=1500.30ウォンで取引を終えた。ウォン安ドル高は輸入物価を刺激し国内物価を引き上げる要因だ。原油価格とドルが同時に高くなる状況が長期間続けば物価圧力はさらに深刻になるだろう。急激なウォン安ドル高は外国人資金離脱と金融市場不安を育てる要因にもなる。韓国銀行の立場では通貨緩和より緊縮維持圧力が大きくなるほかない。

物価圧力も相変わらずだ。4月の消費者物価上昇率は2.6%で、2024年7月以降で最高水準を記録した。特に外食費、保険料、住宅費のようなサービス物価が下がらずにいる。エネルギーと食料品価格が安定してもサービス価格は賃金と賃貸料などを反映し一度上がると容易には下がらない。実際にコア物価も2.2%水準で停滞し韓国銀行が懸念する「スティッキーインフレ(粘着性の強い物価上昇)」の流れが現れ始めた。中東情勢不安にともなう国際原油価格とドル高の影響が消費者物価に本格的に反映され5月の物価上昇率は3%を超えるだろうとの見方も出ている。

韓国開発研究院(KDI)は今年の消費者物価上昇率見通しをこれまでの2.1%から2.7%に上方修正し、通貨政策緩和転換には慎重であるべきとの立場を明らかにした。半導体景気回復と輸出好調が続いているだけに、景気よりも物価対応がより重要だという趣旨だ。

韓国銀行内部の雰囲気も変わっている。韓国銀行のユ・サンデ副総裁は最近「利下げを止めて引き上げることに関して考えるべき時になった」と言及した。金融通貨委員のキム・ジニル委員もやはり「金融が大きな危機を出さないようにするには半クリック程度は(利率を高め)他方の犠牲を少しずつ甘受するのが良いのではないかと思う」と話した。代表的ハト派に分類されたシン・ソンファン元金融通貨委員まで「現在の状況で金利引き下げはとても負担になる」と評価した。

ただし28日の韓国銀行金融通貨委員会では利上げより「タカ派的据え置き」を選択する可能性が大きい。ウリィ銀行のエコノミスト、パク・ヒョンジュン氏は「金融通貨委員の金利・物価認識が2月と比較してかなり変わっただろう」と話した。カトリック大学の梁俊晳(ヤン・ジュンソク)教授もやはり「いまは金利を下げる理由より上げるべき理由がより強まっている。最小限7-9月期に一度金利を引き上げる可能性がある」と予想している。

2026/05/19 11:34
https://japanese.joins.com/JArticle/349278

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