雇用労働部の金栄訓(キム・ヨンフン)長官がきのう、「半導体は公共財。来月1日に大企業の超過利益を再分配する方法を探すための討論会を開くだろう」と明らかにし、熱くなる成果給拡大要求に油を注いだ。サムスン電子成果給暫定合意案が組合員の投票で賛成率73.7%で可決された後、金長官は「伝統的文法を跳び超えて発生した超過利益に対し税金、販売・管理費、財務的費用などを除いてどのように分配するのかの問題」として元請けと下請けの格差解消と企業利益の社会的分配の必要性を強調した。
これは青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の金容範(キム・ヨンボム)政策室長が半導体好況で発生した超過税収を国民配当金の形態で配分する案を議論しようと話したのに続き、政府主導の討論会まで開くということであり、改めて大きい波紋を呼ぶことになる発想だ。
金長官は「サムスン電子の成功は労使の献身的な努力に国と地域社会の支援が加わった結果。再分配もやはり社会的に議論されなければならず、このため社会的対話が必要だ」と話した。
しかし「超過利益再分配」という論理は市場経済と資本主義秩序を揺さぶりかねない点で危険千万だ。企業はすでに税金納付と雇用創出で社会的役割を果たしている。超過利益という概念自体も利益の適正水準を前提にする点で市場経済とは合わず、企業でない第三者が再分配に関与するということも資本主義の原理に反する。韓国証券市場に投資する外国人投資家にこうした発想がどのように映るのか懸念されるばかりだ。
すでにサムスン電子の成果給パーティーの影響はパンドラの箱を開けたように拡散している。二大労総所属のタワークレーン労組はきのう青瓦台前で標準市場単価現実化などを要求しサムスン電子の工事現場稼動中断の可能性まで警告した。一部株主も「税引き前営業利益の成果給事前割当は商法上違法な配当」としながら合意案無効確認訴訟に出た。
韓国が好況に陶酔している間に米国、中国、日本の企業は政府の総力支援の中で必死に研究開発と設備投資に没頭している。途轍もない利益が出たので社会的に分けようという韓国とはあまりにも違う。これでも韓国半導体が超格差を維持し続けられるならばそれこそ奇跡だろう。
2026/05/28 11:10
https://japanese.joins.com/JArticle/349735