在韓米軍のブランソン司令官が、中国の立場からすると、韓国は自分たちを狙う「短剣」(dagger)にみえるという認識を示した。朝鮮半島で戦争が勃発すれば、韓米連合軍の「作戦権」を行使することになる在韓米軍司令官が、韓国に配備された戦力の意味を、中国に危害を与える“凶器”だと説明したのだ。米中首脳が「建設的な戦略的安定関係」を構築していくことで合意してから間もないにもかかわらず、なぜこれほど頻繁に中国を刺激し、同盟国を不快にさせる発言をするのか、理解しがたい。李在明(イ・ジェミョン)大統領が26日に強調したとおり、「韓米同盟の健全な発展をけん引」するためにも、可能な限り早期に「戦時作戦統制権の移管を支障なくすみやかに進行」せざるを得ない。
ブランソン司令官は22日、陸軍戦争大学が管理するポッドキャストに出演し、韓国について「中国から東部海岸の外側を眺めると、(最初に)見えるのが韓国で、アジアの心臓部にある『短剣』のような存在」だと述べた。日本はその背後のラインである「盾(shield)であり、南シナ海などに拡大しようとする彼ら(中国)の野望を防ぐ防御壁(backstop)」だと語った。東アジアに存在する米国の2つの主要同盟国に対し、中国けん制のためにそれぞれ担うべき役割を指定したのだ。
ブランソン司令官はこれまで、在韓米軍あるいは韓国が担うべき「地政学的役割」について、「北京から直線距離で400~600キロメートルにある唯一の部隊」「中国と日本の間に浮かぶ航空母艦」「すでに第1列島線の内側に配備された戦力」などの刺激的な表現を用いて説明してきた。これまでの発言と「短剣」発言を結びつけると、韓国には中国の心臓部を狙える攻撃的な役割、日本には、これを支えつつ中国海軍の太平洋進出を阻止する防衛的な役割を期待していることがわかる。これを裏付けるように、ブランソン司令官は昨年8月、在韓米軍に中国の「接近阻止・領域拒否」(A2・AD)ネットワークを破壊する能力を備えた「マルチドメイン・タスクフォース」(MDTF)と、ステルス機能を備えたF-35の配備を望む意向を表明したことがある。韓国を前哨基地として中国を直接攻撃するオプションを確保しておくという意味だと読み取れる。
冷静に言えば、ブランソン司令官の発言は、韓国と日本に「敵を抑止し、第1列島線の防衛に必要な能力を構築するよう要求」する(米国の国家安全保障戦略)米国の方針を再確認したものだとみなせる。しかし、これを「短剣」や「盾」という言葉で表現することが、軍人が用いる表現として適切な用語なのかどうか、自省してほしい。
2026/05/27 19:21
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