マカオで繰り広げられた韓中日AI三国志 「上下水道清掃、ロボット企業のおかげで効率2.6倍向上」(2)

投稿者: | 2026年6月2日

◇日本「中国企業に投資して果実を得る時」

AIとハードウェアを融合した中国の革新企業が次々と誕生する一方、日本は中国の成長に乗って利益を得るため素早く動いている。パナソニックやみずほなどの大企業が、中国の有望企業を発掘し、投資・協力する戦略によって中国成長の果実を享受しようとしている。

 みずほインベストメントのIchio Choパートナーは「全ての中国スタートアップが魅力的に見えるかもしれないが、投資家の立場では玉石混交を見極めなければならない」とし、「キャッシュフローが良好かどうかをよく見なくてはならない」と指摘した。

パナソニック新規事業を統括する郷原邦男氏は「中国版パナソニックともいえる中国大企業が、自国スタートアップにどのように投資しているかをまず見たほうがいい」とし、「中国・香港のベンチャー投資資本の目利き力と投資手法を参考にすることが役立つ」と助言した。

コンピューター企業レノボが2016年に設立したベンチャーキャピタル「レノボキャピタル」が中国AIチップ企業「中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ)」に投資した事例が成功例として挙げられる。財務的投資(VC)だけでなく、レノボはカンブリコンのAIチップを活用し、データセンターやエッジコンピューティング分野などで相乗効果を生み出してきた。

これに関連し、パナソニックは家電やエネルギー効率化ソリューションなど自社の主要事業と相乗効果がある中国スタートアップを発掘し、技術協力を結ぶ「オープンイノベーション」を推進している。郷原氏は「過去にはインド、マレーシア、ベトナムなどで新事業を発掘してきたが、今では2カ月に1回以上中国を訪問している」と紹介した。中日関係の悪化やベンチャーキャピタル運営時の中国金融当局による承認手続きなどさまざまな困難があるが、中国の重要性が極めて大きいため長期的な視点で取り組むというのが同社の方針だ。

◇韓国「暗黙知だった農業データ、AIで価値を高める」

韓国スタートアップは、中国の影響力が比較的小さいニッチ分野でアイデアを発掘したケースが多かった。今年初めて立ち上げられたソウル革新館で出会ったスタートアップは4社だ。AIスマートファーム企業「デジタルカーブ」は、農作物の写真をドローンで撮影した後、AIに学習させてデータを蓄積する。データ分析を通じて時期ごとに必要な農法を顧客に提供する。

デジタルカーブのイ・ホンジュン代表は「農業はまだデータ化されていない暗黙知が強い分野だが、これをAI技術で価値あるデータにしようとしている」とし、「農業大国である中国や東南アジアにはまだ農業データが蓄積されていないため、これらの国で新規顧客を発掘するために来た」と述べた。高齢者のプライバシーを保護しながら転倒の有無などを確認するシルバーケアAIシステムを開発したテレコンズ、商標や特許の有無を事前診断する知的財産権(IP)企業マーククラウド、歯科治療時の騒音は減らしながら医療スタッフの声は伝えるスマートイヤープラグを開発したヒーリングサウンドも参加した。

ソウル経済振興院(SBA)技術革新チームのパク・ヒョンへ・チーム長は「これまでは米国CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に参加していたが、中国の驚異的な革新スピードに、今年は中華圏中心のビヨンド・エキスポにも参加した」とし、「韓国企業の海外市場開拓とネットワーキングを支援したい」と語った。慶尚北道(キョンサンプクト)投資本部のイ・ナモク本部長は「韓国と中国は自動車部品や農業などにAIを組み合わせた産業・技術協力が期待される」と述べた。

2026/06/02 13:46
https://japanese.joins.com/JArticle/349952

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)