マカオで繰り広げられた韓中日AI三国志 「上下水道清掃、ロボット企業のおかげで効率2.6倍向上」(1)

投稿者: | 2026年6月2日

「中国は革新企業の育成、日本はスタートアップへの投資と資本回収、韓国はニッチ市場の攻略」。

先月27~30日に中国・マカオで開かれたビヨンド・エキスポ(BEYOND EXPO)で垣間見えた韓中日の人工知能(AI)戦略は三国三様だった。まず中国は、技術を持つスタートアップを政府・資本・大学が育てるがっちりとした三角協力が印象的だった。代表例は上下水道清掃ロボットを開発したInnoHKの建設ロボット研究開発(R&D)センターだ。

 センターを統括しているウィリアム・チェン氏は「上下水道清掃ロボットを導入した後、1チーム当たり年間45万香港ドル(約917万円)の費用を削減することができた」とし、「人が清掃するのに4時間かかる作業をロボットは1時間30分で終え、作業効率が2.6倍向上した」と紹介した。

同センターは、深圳の創業インキュベーター『イノベーションX(イノX)』を設立した李沢湘氏と、香港科技大学出身の研究員らが立ち上げた。李教授は世界首位のドローン企業DJIなど、ユニコーン企業(企業価値10億ドル以上)12社と200社以上のスタートアップを育てた創業界のゴッドファーザーだ。

◇イノXスタートアップ、北米・東南アジアへ進出

現在、イノXが進めている創業プロジェクト100件のうち80%がAIとハードウェアを融合した企業だ。今回のイベント期間中には、イノXが育成したAI・ハードウェアスタートアップ30社が参加した。イノX関係者は「技術さえあれば製造を心配する必要はない」とし、「イノXと協力関係を結んだ製造協力企業1600社がAIスタートアップの手足となるからだ」と語った。

イノXが輩出したスタートアップは北米、東南アジア、中東など海外へ積極的に進出している。元DJIエンジニアらが設立したファシアテックは、李教授の投資を受けたスタートアップだ。動作認識AIカメラを開発するファシアテックの関係者は「遠距離でも動く鳥を手ぶれなく撮影したいと思っている米国、豪州、カナダのバードウォッチャーが主な顧客だ」と紹介した。イノXが育成した別のスタートアップ、スカイランドXは中東などの建設現場で使われるAIハンディカメラを開発した。同社関係者は「最近、ソウル大学やGS建設などに製品を販売した」と語った。

イベント期間中に開かれたハッカソン(実務型エンジニアリングコンテスト)には中学生数十人が参加してさらに熱気を高めた。先月29日に取材したマカオ聖公会中学校のベルナルド・リウさん(15)は、キャンディーを正確につかんで運ぶロボットアームを2日間で開発して披露した。エキスポ関係者は「製造・技術系への起業に関心を持つ学生たちが参加した」と説明した。

2026/06/02 13:45
https://japanese.joins.com/JArticle/349951

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