日本勢は笹生優花・渋野日向子ワンツーフィニッシュ、韓国勢はトップ10入りならず 全米女子オープンゴルフ

投稿者: | 2024年6月4日

 女子ゴルフで最高権威のメジャー大会である全米女子オープンは1998年の朴セリ(パク・セリ、46)による「はだしショット」優勝以降、韓国女子ゴルフを象徴する大会になった。韓国の女子選手たちは全米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーの5大メジャー大会で35勝を果たしたが、そのうち11勝が全米女子オープンでのものだ。韓国人選手が優勝と準優勝の両方を獲得した大会は7回で、2017年には上位10位以内に韓国人選手が8人いた。このため、「全米コリア・オープン」とも言われた。

 しかし、今月3日に終わった今年の全米女子オープン(賞金総額1200万ドル=約18億7300万円)では、10位以内に韓国人選手が一人もいなかった。同大会の上位10位以内で韓国人選手が全くいなかったのは、朴セリが優勝する直前の1997年以来、27年ぶりのことだ。キム・ヒョージュ(金孝周、28)とイム・ジンヒ(26)が12位タイ(4オーバー)で、今大会の韓国人選手の中で順位が最も高かった。

 そうした一方で、日本とタイの選手たちの躍進が目立った。4アンダーで今回優勝した笹生優花(22、4アンダー)は、2021年にフィリピン国籍で同大会史上最年少優勝(満19歳)タイ記録を打ち立てたのに続き、今年の大会は日本国籍で史上最年少2勝(満22歳)という記録を生み出した。笹生の父親は日本人、母親はフィリピン人だ。笹生はフィリピンで生まれで、2021年末からは日本国籍で大会に出場してきた。

 2019年のメジャー大会・AIG全英女子オープン優勝者の渋野日向子(25)が今大会で準優勝(1アンダー)したほか、6位タイ(2オーバー)の古江彩佳(24)、9位タイ(3オーバー)の日本女子プロゴルフ(JLPGA)ツアー所属の竹田麗央(21)と小祝さくら(26)まで、日本人選手5人が10位以内に入った。韓国女子ゴルフの成功をベンチマーキングしたタイも、5位(1オーバー)のアルピチャヤ・ユボル(22)、6位タイのアタヤ・ティティクル(21)、ウィチャネ・メーチャイ(31)の3人が名前を連ねた。

 日本人選手の歴代LPGAツアーメジャー大会優勝は、1977年の樋口久子(78)=全米女子プロゴルフ選手権=、2019年の渋野に続いて今回が3人目だ。日本人選手の全米女子オープン優勝は初めて。日本女子ゴルフは1998年生まれの選手たちを「ゴールデン・ジェネレーション(黄金世代)」、2000年生まれの選手たちを「プラチナ・ジェネレーション(プラチナ世代)」と呼び、新しい世代に期待をかけてきた。JLPGAツアーで活躍している申智愛(シン・ジエ、36)は日本の「黄金世代」について、「しっかりしていて勇敢な人たち。日本ならではの安定したスタイルをこの世代が変えつつある」と語った。

2024/06/04 08:02
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