サッカー韓国代表の「キャプテン」孫興慜(ソン・フンミン、34、ロサンゼルスFC)の交代のタイミングをめぐり論争が起きている。
孫興慜は19日(日本時間)、北中米ワールドカップ(W杯)1次リーグ第2戦のメキシコ戦に先発出場したが、後半12分に交代で退いた。出場時間は57分であり、チェコとの第1戦(後半24分に交代)より12分早かった。孫興慜はいつもフル出場を希望している。交代してグラウンドの外に出る際には悔しそうな表情だった。
多数のサッカー界関係者はあまりにも早く孫興慜を交代させたとみている。李栄杓(イ・ヨンピョ)解説委員は「交代が少し早いという気がした。相手の裏を狙う動きに優れた孫興慜が退いたので、守備ラインを崩す選手がいなくなり、メキシコとしてはやりやすかったはず」と分析した。朴柱昊(パク・チュホ)解説委員も「少し早かった。孫興慜がピッチにいれば相手は萎縮する」と惜しんだ。元GKの李範永(イ・ボムヨン)は「このやり方にこだわるべきではない」と話した。
現韓国代表のDF李太錫(イ・テソク)の父、李乙容(イ・ウルヨン)も「孫興慜は一発があるのでそのまま置いておくべき」と語った。実際、孫興慜は2018年ロシアW杯でメキシコ、ドイツを相手に後半ロスタイムに得点している。
起用方式に対する指摘もある。孫興慜は10年間、トッテナムで左ウインガーとしてプレーした。しかし今回のW杯では2試合連続で1トップのストライカーとして出場し、孤立することが多かった。メキシコ戦ではシュートなくボールタッチも20回余りに終わった。ESPNは「左ウイングで輝く選手をなぜ1トップに置くのか疑問」と指摘した。
奇誠庸(キ・ソンヨン、浦項スティーラース)は「1トップよりサイドで出れば攻撃的にさらに効果的ではないだろうか。1対1の能力が高いため」と話した。李天秀も「孫興慜をサイドに立たせればよいが…」と語った。安貞桓(アン・ジョンファン)中央日報解説委員も「チェコ戦では孫興慜がほとんど犠牲のストライカーのように走った」と指摘した。
海外メディアの見方は分かれた。米スポーツサイト「ジ・ アスレチック」は「なぜ孫興慜が早い時間の交替対象になったのか疑問」と伝えたが、英ガーディアンは「孫興慜は34歳だが、さらに年上の選手のように見えた」と評価した。
一部の海外専門家らは洪明甫(ホン・ミョンボ)監督の戦術的選択として解釈している。洪監督が駆使する3-4-2-1フォーメーションはウインガーでなく1トップのストライカーが必要な戦術ということだ。
洪明甫監督は今回のW杯で韓国の初戦のチェコ戦では孫興慜を抜いて呉賢揆(オ・ヒョンギュ、ベシクタシュ)を投入して逆転ゴールにつながり、英BBCから「監督が巨額を受ける理由」という好評を受けた。
25日の南アフリカ代表との1次リーグ最終第3戦で孫興慜をどのように起用するかをめぐって論争は続いている。呉賢揆を1トップで先発出場させ、孫興慜を左ウイングに回すシナリオ、あるいは孫興慜を先発から抜いて後半のジョーカーとして投入するシナリオなどが言及されている。
2026/06/22 14:09
https://japanese.joins.com/JArticle/350902