野球場のマウンドと打席の上ではカメラとレーダーが休む暇もない。投げたボールと打ったボールを追跡する。球速と回転数、打球の発射角と飛距離までリアルタイムに記録する。この情報はデータとして蓄積される。トラックマンシステムだ。
すでに米大リーグ(MLB)の全球場に設置されており、韓国KBOリーグも2025年シーズンから導入した。日本のプロ野球楽天イーグルスは早くから米セイバーメトリクス専門サイトにデータ分析家採用公告を出し、トレーニング場にはVR打撃練習機まで入れた。これ以上選手の才能をコーチの目だけで判断する時代ではない。データとAIが選手の価値を定量化する。どの選手を迎え入れ、いつその選手をグラウンドに送り出すのか。その数値が野球の構図を揺るがす。
この流れはサッカーでも早く広がっている。データ基盤AIソリューション提供企業であるブリンカースが開発した「バリュートラック」は今回のワールドカップ(W杯)出場国のうち韓国の最終成績を34位と予測し、実際の結果がこれと一致して話題を集めた。また、バリュートラックは今大会の優勝国をフランスと予想している。まだ最終結果は出ていないが、すでに1回的中事例を見せただけに業界の関心が集中している。
◇選手の価値をデータで計算、移籍市場の闇を破る
初めてではない。バリュートラックは今シーズンのイングランド・プレミアリーグ(EPL)でアーセナルの優勝確率を83%と早くから予測していた。22年ぶりの優勝という異変が実際に起き、データで作った予測モデルが人の勘と経験を超えることができるということを見せた事例として広く知られた。
バリュートラックは過去20年間に蓄積された世界のスポーツデータを学習したAIを独自に開発した。出場試合数、90分換算効率、期待得点(xG)、期待アシスト(xA)、警告カードなど15以上の多次元指標をリアルタイムで分析し、選手個人の価値を定量化する。単純にどの選手がうまいかを超え、その選手がどんなチーム、どんな戦術システムに入った時にどの程度の影響力を発揮できるのか、そしてその価値に見合った移籍料はいくらなのかまでシミュレーションする。ブリンカースのパク・サンウク代表は「選手の能力を評価する時に直感や経験だけでは足りない。データの間の隠れた相関関係を追跡して選手の価値とチームの成否を予測することが核心」と話す。
2026/07/07 11:24
https://japanese.joins.com/JArticle/351638