韓国政府は12日、北朝鮮側に対し、行方不明となった海軍兵士の捜索と送還への協力を公開要請した。東海(トンへ、日本名・日本海)上で警備任務中に行方不明となった海軍所属のA一等兵が、北方限界線(NLL)以北へ漂流している可能性があると判断したことによる措置だ。
南北間の直通連絡線が途絶えている中、2020年の西海公務員射殺事件と同様の事態を防ぐため、迅速な対応に乗り出したものとみられる。
韓国統一部は同日、報道資料を通じて「東海上で警備任務を遂行中の海軍艦艇の兵士1人が行方不明となり、NLL以北の海域へ漂流している可能性があるとみられる」とし、「人道的見地から、行方不明者の捜索と送還に(北朝鮮が)協力するよう要請する」と明らかにした。
軍当局などによると、この日午前、東海・巨津(コジン)の東方約50キロの海上で、B護衛艦に乗艦していたA一等兵が行方不明となった。機関室で勤務していたA一等兵は、前日深夜の勤務交代後、同日午前の勤務時間である8時を過ぎても現れなかった。海軍は海洋警察などとともに艦艇や航空機を投入し、全方向から海上捜索に着手した。
政府が行方不明を把握してから数時間で北朝鮮に公開で協力を要請したのは、海洋水産部公務員だった故イ・デジュンさんの射殺事件と同様の事態を防ぐためとみられる。これに先立ち、北朝鮮軍は2020年9月、西海上を漂流していたイさんを銃撃して殺害し、遺体を焼却・損壊した。
韓国軍も海流の方向などを踏まえ、A一等兵が北朝鮮側へ漂流している可能性を排除していない。このため、北朝鮮も受信可能な国際船舶共通通信網などを通じて、行方不明の事実を北朝鮮側に通知した。また、国連軍司令部にも状況を共有した。
一方、A一等兵は艦内の屋内通路で最後に目撃され、A一等兵の救命胴衣は艦内で発見された。
2026/07/13 07:28
https://japanese.joins.com/JArticle/351862