フォルクスワーゲン抜く適期なのに…現代自動車にまた「労組変数」

投稿者: | 2026年7月13日

販売不振と収益性悪化で困難に陥る世界販売2位の自動車メーカー、フォルクスワーゲングループの構造調整が暗礁にぶつかった。世界の自動車産業を主導してきた欧州の自動車業界が揺らぐ中で、世界3位の現代自動車グループも機会と危機を同時に迎えている。

自動車業界によると、フォルクスワーゲングループの4-6月期の販売台数は昨年の同じ期間より8.6%減少した207万7400台となった。フォルクスワーゲンが14%減、高級車ブランドのポルシェが18.2%減、ベントレーが17.2%減と急減した。中国市場での販売台数が66万9700台から42万4300台と36.6%減ったのが手痛かった。

 シュピーゲルなど現地メディアによると、フォルクスワーゲングループのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は、失われた経済力を取り戻すためドイツのツウィッカウ、エムデン、ハノーバーの工場と、アウディのネッカーズルム工場の生産を2034年まで止め、世界65万7000人の従業員のうち最大10万~12万人を減員する計画を立てた。これは自動車業界史上最大規模で、1991年の米ゼネラルモーターズ(GM)の7万4000人より多い。

だがフォルクスワーゲングループは9日に労働界の反発を理由に使用側のコスト削減案を否決し、構造調整計画は失敗に終わる危機だ。

フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、BMWなど職人精神とプレミアム競争力を前面に出した欧州の自動車メーカーは、電動化、ハイブリッド、自動運転など時代の変化についていけず遅れをとった状況だ。中国の電気自動車の追撃も激しい。

業界は欧州車の危機が世界販売3位の現代自動車グループには機会として作用するのか神経をとがらせている。現在現代自動車グループとフォルクスワーゲングループの販売台数格差は年間150万~200万台水準だ。フォルクスワーゲングループが生産能力を900万台に縮小するのに対し、現代自動車グループは2030年に1000万台を目標に拡大中で十分に追い付けるという見通しが出ている。現代自動車グループの昨年の営業利益は20兆5460億ウォン(2兆2144億円)で、フォルクスワーゲン89億ユーロ(約1兆6429億円)をすでに超えた。

現代自動車・起亜の4-6月期の販売台数は184万1294台で、売り上げは証券業界の推定で80兆ウォンを超え過去最高を記録する見通しだ。現代自動車グループは市場環境変化に合わせ電気自動車、ハイブリッドカーを開発し販売比率を高めてきたほか、世界最大の自動車市場である米国を狙って現代自動車グループメタプラントアメリカ(HMGMA)を建てた。また、ボストン・ダイナミクスのヒューマノイドロボット「アトラス」で未来生産を準備して成果を出している。

世界の自動車業界の順位が変わるかもしれないタイミングで韓国の自動車業界は労組問題に直面した。現代自動車労組は6日から平日延長労働と土曜特別勤務を拒否し、13~15日には勤務組別に1日2時間の部分ストに突入する。

現代自動車労組は純利益の30%を成果給として支給し、アトラスの生産ライン投入から製造業の人工知能(AI)転換まで労組と協議を経なければならないと主張する。現代自動車は昨年労組が3日間合計16時間実施した部分ストにより約7000台の生産支障と3000億ウォン規模の生産損失を出した。

起亜、ルノーコリア、韓国GM労組も闘争レベルを高めている。起亜労組は9日に総力闘争宣布式を開き、営業利益の30%の成果給支給などを要求している。ルノーコリア労組は8日に賃金団体交渉決裂を宣言し、争議権を確保した韓国GM労組は13日から早期出勤・残留作業中止と残業・特別勤務拒否に入ると明らかにした。

大林(テリム)大学未来自動車学部の金必洙(キム・ピルス)教授は「フォルクスワーゲングループだけの危機でなく、欧州や日本など世界的自動車メーカー全般が厳しい状況。現代自動車グループは比較的能動的に未来に備えてきたと考える」と評価した。

ただ、「サムスン電子など半導体業界の労使交渉の影響で自動車業界も強硬路線を選択する可能性が大きい。状況によっては全面ストのカードまで出かねず、今年の労使問題はとても難しい1年になりそうだ」と懸念する。続けて「関税など対外リスクに労使紛糾まで重なれば負担はさらに大きくなる。労使が得るものは得て、差し出すものは差し出して適正な時期に適正な妥協点を作ることがとても重要だ」と強調した。

2026/07/13 11:36
https://japanese.joins.com/JArticle/351896

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