韓国生まれのシベリアトラ「サラン」 国際結婚のため渡米

投稿者: | 2026年7月17日

ソウル大公園で育ったシベリアトラ「サラン」が米国に旅立った。国際的な絶滅危惧種シベリアトラの繁殖のためだ。ソウル大公園は「シベリアトラのサランが遺伝的多様性の確保と種の保存のため今月15日に米オハイオ州のコロンバス動物園に移動した」と16日に明らかにした。

「サラン」は韓国で生まれた国内派だ。ロシアのプーチン大統領(当時首相)が2011年、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領に寄贈したトラ「ロストフ」が父だ。サランの父ロストフは2013年、飼育場の扉を開けて抜け出し、飼育員の首に噛みついた。サランの母は同じくプーチン大統領が寄贈したシベリアトラ「ペンザ」で、サランは2022年4月に生まれた雌トラだ。

 米国の地を一度も踏んだことがないサランが突然渡米したのは、国境を越えて種を保存するためだ。ソウル大公園は「世界動物園水族館協会(WAZA)が運営するグローバル種管理計画(GSMP)と、米動物園水族館協会(AZA)が運営する種保存プログラム(SSP)の血統管理計画に基づき、サランが米国に渡った」と説明した。

シベリアトラは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)」の付属書Iに登録されている国際的な絶滅危惧種だ。野生の個体数は現在500頭以下しか残っていないと推定される。シベリアトラが絶滅の危機に瀕したため、世界動物園水族館協会は国際トラ血統書(International Studbook)を作成し、全世界の動物園のシベリアトラの血統を管理している。サランも国際トラ血統書に登録されているシベリアトラだ。

パク・ジンスン・ソウル大公園長は「トラは近親交配をしたり血統があいまいだったりすると国際機関からトラとして扱われないが、サランは父母の血統が確実な正統派のトラ」とし「コロンバス動物園には雄しかいないため、我々(ソウル大公園)に雌トラを送ってほしいという勧告があり、サランを米国に送ることになった」と説明した。

サランが過ごすことになる米コロンバス動物園は動物園と水族館を共に運営する。現在、雄シベリアトラ2頭を保有している。ソウル大公園の関係者は「コロンバス動物園はシベリアトラが繁殖して種を保存していくうえで最適な環境を備えている」とし「サランは米国に到着後、検疫を通過し、一定期間の現地適応過程を経て繁殖プログラムに参加し、シベリアトラの種の保存に貢献する予定」と説明した。

一方、ソウル大公園は2019年からシベリアトラの種保存プログラムに参加している。種保存プログラムの勧告に基づき、ソウル大公園は2019年にも雌トラ「ハルラ」を和歌山県の「アドベンチャーワールド」に送った。ハルラはそこで何度か繁殖に成功し、活発に種の保存に貢献している。

ソウル大公園は日本でカワウソが絶滅した際、カワウソを日本に送ったこともある。逆に日本やカナダで飼育されていたレッサーパンダ3頭が種保存プログラムで韓国に来たこともある。

パク・ジンスン・ソウル大公園長は「ソウル大公園が国際的な絶滅危惧種の保存に実質的に貢献していて誇りに思う」とし「サランの米国への移動がシベリアトラの未来につながる橋頭堡になることを期待する」と話した。

2026/07/17 15:57
https://japanese.joins.com/JArticle/352180

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