日本は長い梅雨が明け、先週から気温30度を超える暑さが本格的に到来した。昨年に比べると遅い暑さだが、昨年は40度を超える酷暑で苦労したため、熱中症対策に万全の準備を整えている様子だ。特に暑さを和らげる様々なアイデア商品が発売され、企業や家庭の必需品として定着しつつある。
最近、東京で郵便物を配達する郵便配達員らは、ファン(扇風機)付きのベストを着用して働いている。建設現場の作業員にとっても、このベストは必須だ。「空調服」とも呼ばれ、腰のあたりにある2つの丸い穴の中でファンが回転し、ベストの内側に風を送り込んで体を涼しくしてくれる。ファン付きの空調服は日本で2010年代から開発され、一部の現場で使われていたが、このところ殺人的な暑さが猛威を振るっていることから、全国の建設・運輸・警備の現場などへと拡大している。
ファン付きウェアだけでなく、アイスベストやアイスキャップもしばしば活用されている。ベストや帽子の中に保冷剤やPCM冷却パックを挿入し、2-4時間にわたって体温を維持してくれる。PCMとは一定の温度で固体と液体を行き来しながら熱を吸収・放出する物質で、一般的に28度以下では固体の状態を保ち、溶け始めると体の熱を吸収してくれる仕組みだ。
一般市民は、首に掛けておける冷却グッズをよく使用している。首に掛ける「アイスリング」がその代表例だ。28度以下で自然に凍結するため、冷蔵庫に入れなくてもエアコンをつけておくだけで再び凍り、首に掛ければ1~2時間は涼しさが持続する。
日用品大手の花王が製造する使い捨ての「ビオレ冷シート(冷タオル)」は、最近各家庭で必需品として常備される傾向にある。小さな袋に梱包されていて携帯に便利で、開封して首に巻くと1時間にわたって肌体感温度を約3度下げてくれる効果がある。このほか、メントール成分が配合された冷却スプレーも人気だ。
各企業は最近も、猛暑に対応できる新商品を相次いで打ち出している。ユニ・チャームは最近、体感温度を2度下げる大人用おむつや、ペットの体温を下げる「冷んやりからだふきシート」などを発売した。
ひんやりとした化粧品も開発されている。資生堂は6月、冷凍庫で凍らせて使用する美容液「ソルベセラム」を発売した。一晩ほど冷凍庫に入れておくと、ジェル状からシャーベット状に変化し、シャリシャリとした感触を楽しめるという。
市場調査会社インテージの調査によると、除湿剤や汗拭きシートなど日用品・化粧品分野の「冷却グッズ」の市場規模は、2025年に583億円に達した。これは最近4年間で50%以上成長した規模となる。
最近の日本では、男性も日傘を差す文化が広がり、誰もが日傘を差して歩いている。特に男性向けとして、ブラックやネイビーなどの無彩色で仕上げた120-200グラムの軽量日傘が市場に多く出回っており、デパートには「メンズ日傘」コーナーが設けられている。日本の環境省が猛暑対策として日傘の利用を呼びかけるキャンペーンを展開し、様々な企業が男性向けの日傘を提供してきたことも一因となった。猛暑において日傘は「生存と安全の問題」であるという認識が定着したのだ。
日本政府や自治体も、さまざまな暑さ対策を講じている。最近、東京のバス停留所には、乗客に向けて微細な水滴を噴霧する「ドライミスト」が設置された。数十マイクロメートルの微細な水滴を噴射し、空気中ですぐに蒸発させることで涼しさを感じさせてくれる仕組みだ。ドライミストは公園や広場など、人が多く集まる様々な公共の場所へと拡大している。
2026/07/21 08:00
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