「実居住」が独島を守る 【朝鮮日報コラム】

投稿者: | 2026年8月2日

 今月19日、記者は登録基準地(本籍地)を独島(日本名:竹島)に移した。旧本籍地に該当する書類上の住所地のことだ。独島を取材し、微力ながらも「独島守護」の力になりたいと思ったからだ。独島に本籍を置く日本人が112人もいるという事実も記者を刺激した。登録基準地を独島に移すのは5分もかからなかった。そうして私のように書類上「独島の人」になった韓国人は昨年末時点で4668人いる。

 しかし、現実の独島は生活を営むのが厳しい島だ。現在、独島に実際に暮らしている住民はいない。最後の住民である故キム・シニョルさんがこの世を去り、命脈が絶たれた。5分で終わる書類上の登録基準地とは異なり、本当に独島に常住するという人の受け入れはここ数年、完全に閉ざされている。住民が住めるほどの空間が不足しており、後続の住民を決める行政基準も設けられていないためだ。

 この放置された隙を日本は執拗に突いてきた。日本の外相は今年2月の国会演説で独島を「日本固有の領土」と主張し、韓国が不法占拠しているという話を再び持ち出した。島根県の「竹島の日」の式典や東京都内の「領土・主権展示館」の歪曲(わいきょく)映像上映も毎年繰り返されている挑発だ。その目的は明らかだ。独島を絶えず「紛争地域化」し、国際司法裁判所に持ち込む大義名分を作ろうということだ。日本は表向きには韓日関係の改善を口にしながらも、裏では独島を奪うため国レベルの緻密な長期戦を続けている。

 こうした状況のため、独島の住民の存在はなおのこと重要だ。独島最後の住民キム・シニョルさんは、夫の故キム・ソンドさんと長年、独島で漁業活動を行い、税金を納めていた。選挙の時には投票して選挙権を行使した。独島警備隊や行政人員の常住とは別に、住民が寝起きをして営みを続ける暮らしそのものが大韓民国の領土主権を立証する最も確実な証拠だった。

 ところが、肝心の韓国当局は独島の住民になろうという人を追い返している。キム・シニョルさんの娘キム・ジンヒさん(53)は6年前、高齢の母親の面倒を見るとして独島への転入を申請した。しかし、慶尚北道鬱陵郡は母親のキム・シニョルさんが住んでいる宿舎が手狭だとして転入届を差し戻した。

 キム・ジンヒさんのように居住の意志が確実な人々を、明確な基準もなく阻み続けることはできない。もちろん、独島での生活は容易なことではない。荒波や飲料水不足、電力難に耐えなければならない。だからこそ、居住の意志と生活力量を公正に評価する「定住基準」を一日も早く整え、後に続く住民の選定を急がなければならない。

 独島は外交的妥協や紛争の対象ではない。我ら国民が根を下ろして暮らしてきた大韓民国の領土だ。キム・ジンヒさんは、日本が独島の領有権を主張するたびに「そこで暮らしてきた人々の生活や歴史まで否定されているようだ」と悔しがった。独島を守る核心は、そこをより所としてきた生活の歴史を途絶えさせることなく、受け継いでいくことにある。

2026/08/02 08:30
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/07/30/2026073080128.html

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