韓国、60歳以上「シルバー労働者」比重急増…最も老いた日本も上回る(1)

投稿者: | 2024年6月14日

世界で最も老いた国・日本よりも韓国の高齢労働者の比重が高くなった。

13日、韓国統計庁によると、3月全体就業者(2840万人)のうち60歳以上は637万人で、22.4%を占めた。同月、日本総務省の統計を見ると60歳以上の就業者の比率が22.1%(6726万人中1488万人)で韓国よりも低かった。経済規模・人口ともに日本が韓国を上回っていることから、60歳以上の就業者数自体は日本のほうが多かったが、その比重は逆転した。

 ◇就業者22%は60歳以上…日本を逆転

60歳以上を高齢者とする場合、3月の高齢就業者の比重が日本を超えたのは今年が初めてだ。その直前の1月・2月でさえ、韓国の高齢就業者の比重は日本を下回っていた。2000年には韓国8.9%と日本13.6%で、2019年でさえ韓国(16.8%)と日本(21.2%)の高齢就業者の比率は4%ポイント以上違いがあった。ここ数年でこの比率が逆転した。韓日ともに60歳以上の就業者の比率が増えたというが、増加速度に着目すると韓国が日本を極端に上回っている。

人口内の高齢者比率自体は日本が韓国よりも高い。昨年人口全体で65歳以上の人口が占める比率は日本が29.1%だった。同じ年、韓国は18.2%を記録した。単純高齢化速度よりも雇用高齢化速度のほうが速いという意味だ。

日本の場合、人材高齢化により青年ではなく高齢者失業率を心配する水準に達した。日本就職仲介業体「ハローワーク」によると、65歳以上の求職者は10年間で2.2倍増え、25~29歳を上回った。逆に企業は青年求人難を体験して久しい。日本が体験した高齢化の道をたどっている韓国はこのような問題がもっと急激に出てくるのではないかという予想が出ている。

◇高齢者の貧困が継続労働につながる

年を取っても仕事を継続しないと生計が立てられない高齢者貧困問題がこのような結果を産んだという分析がある。韓国の高齢者貧困率は40.4%(2020年)で、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も高い。OECD加盟国の平均高齢者貧困率(14.2%)よりも3倍高く、日本(20.2%)の2倍だ。昨年の統計庁調査で65~79歳の55.7%が継続勤務を希望したが、このうち半分以上(52.2%)は「生活費の足しになるから」「お金が必要だから」と答えた。生きるために働くという高齢層が多いという意味だ。

昨年国民年金を受けた65歳以上の国民は498万人で、65歳以上(973万人)の51.2%となっている。平均老齢年金受領額は1人当たり月額62万ウォン(約7万円)にすぎなかった。企画財政部関係者は「日本など他の先進国と比較すると韓国公的年金導入が遅れたため、引き続き働かなくてはならない高齢層が多い」と説明した。韓国の国民年金の対象が全国民に拡大したのは1999年で、日本(1961年)の30年以上後だった。

2024/06/14 06:58
https://japanese.joins.com/JArticle/319872

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