10日午前、慶尚南道密陽市武安面(キョンサンナムド・ミリャンシ・ムアンミョン)を流れる武安川。両側を農地に挟まれたこの川は半月前から干上がっている。川底からは土ぼこりが舞い上がっている。最近武安面事務所はこの川底に深さ2~3メートルの穴を掘った。川底の下を流れる地下水を汲み上げて周辺の農耕地に供給するためだ。こうしたかんがい用の仮設窪地が武安面と初同面(チョドンミョン)だけで13カ所ある。両地域の農業用貯水池も最近干上がった。この日武安面と初同面の貯水池の貯水率は2~4%にとどまった。一部の貯水池は約7キロメートル離れた別の川までパイプとポンプを設置して水を引いている。
密陽は農業用水の平年比貯水率が40%以下で日照り対応「深刻」の段階だ。この日の貯水率は約25%で、平年の34%程度にすぎなかった。窮余の策として数十年放置された昔の井戸まで使う農民もいた。稲作農家のムンさんは「水に石灰質が多く使わなかった井戸だが、イネの花が咲く時期なので仕方ない」と話す。
韓国南部地方で日照りが深刻化し農民の悩みが深まっている。蒸し暑さは弱まったが、途絶えたままの雨のため農業用水が底をついている。政府・自治体は消防車や給水車を投じて田畑に散水し、川の水を利用して貯水池を満たしているが、日照りを解消するには大きく不足するのが実情だ。
農村用水総合情報システムによると、この日全国2541カ所の農業用貯水池の平均貯水率は約48%で、平年の約72%にとどまった。雨が少なかった南部地域は貯水率が平年より大きく低く農業用水確保が厳しい状況になった。貯水率が34%程度の慶尚南道(キョンサンナムド)は平年の48%、蔚山(ウルサン)は43%水準で半分にも満たなかった。全羅(チョンラ)圏と大邱(テグ)・慶尚北道、済州(チェジュ)地域の貯水率は40%台にとどまっている。
農業用水「警戒」段階である慶尚南道昌原(チャンウォン)では渡り鳥の渡来地として知られる注南(チュナム)貯水池も底が見え始めている。注南貯水池は1970年代に農業用貯水池として造成されてから、3日に初めて貯水率が40%以下に落ちた。近隣で柿やコメを作るイさんは「2018年の日照りの時もこれほどではなかった。柿の葉が枯れて枯死している」と話した。
今後の雨の変数は台風だ。現在西太平洋一帯には3つの台風が発生して移動している。台風13号は11日午前に中国内陸で熱帯低圧部に弱まる見通しだ。この過程で一部水蒸気が韓半島(朝鮮半島)に影響を与える可能性がある。韓半島に向け西進中である台風15号は日本列島を通過し東海上で温帯低気圧になる見通しだが、この際に残った水蒸気が東海岸に雨を降らせると予想する。ただし南部地方の日照り解消にどれだけ役立つかは今後を見なければならない。韓国気象庁のイ・ウォンギル通報官は「台風が日本列島を通過し強さがどう変わるかにより降水域にも変動が生じる恐れがある」と話した。
2026/08/11 10:48
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