プーチン氏、「81年紛争」クリル諸島を初訪問…日本の目の前で「ロシア領」くぎ刺す

投稿者: | 2026年8月14日

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が13日、日本と領有権を争っているクリル諸島(千島列島)を電撃訪問した。日本が自国の「北方領土」と主張するこの地をプーチン氏が直接訪れたのは初めてだ。日本領土に隣接するこの島がロシア領であることを強調するための政治的行為で、日本とロシアの外交的対立が深まる見通しだ。

AFP通信やロシアのタス通信などによると、シベリアと極東地域を歴訪中のプーチン氏はこの日、クリル諸島のイトゥルップ島(択捉島)を訪問し、現地のヤースヌイ水産物加工工場や病院、学校などを訪れた。水産物工場では漁師が捕ったマグロ、ヒラメなどの処理過程を見学し、魚卵も直接味わった。

 プーチン氏がクリル諸島を訪れたのは2000年の大統領就任後初めてだ。ロシア首脳としては、プーチン氏の最側近であるドミトリー・メドベージェフ国家安全保障会議副議長が大統領だった2010年に訪問したことがある。しかし、26年間にわたりロシアを統治してきたプーチン氏による電撃的なクリル諸島訪問は、政治的な意味と重みが異なる。日本の朝日新聞は「領土問題で(日本に)譲歩しないという立場を強調する意図」と解釈した。

実際、プーチン氏は前日、ロシア海軍の軍事施設を訪問した後、日本の対ロシア制裁と領有権問題の提起を強く批判した。プーチン氏はサハリン州ユジノサハリンスクで太平洋艦隊の訓練を視察した後、「日本はウクライナ事態の根本原因を正しく把握せず、ロシアに一方的な制裁を科した」とし、「われわれは日本を脅かしておらず、日本(領土)に対していかなる領有権も主張していない」と述べた。日本がロシアの実効支配するクリル諸島の一部返還を要求していることを批判した発言だ。

クリル諸島はロシアのカムチャツカ半島と日本の北海道の間に長く連なる島々だ。日本はクリル諸島南端にある4島〔イトゥルップ、クナシル(国後島)、アストラバ・ハボマイ(歯舞群島)、シュカタン(色丹島)〕が自国領土だと主張している。

4島をめぐる領有権紛争の歴史は19世紀までさかのぼる。1855年、両国は条約を結び、イトゥルップなどクリル諸島南端の4島は日本が領有し、北側の島々はロシアが管轄することで整理した。しかし1905年、日露戦争で日本が勝利し、クリル諸島全体とサハリン島まで領有した。

40年後の1945年8月、日本が第2次世界大戦で敗戦すると、ソ連はサハリン島を奪還したのに続き、クリル諸島全体を占領した後、日本人住民を追放して軍隊を配備した。ソ連を継承したロシアが現在もこの地を実効支配している。

日本は80年以上にわたりソ連とロシア側に4島の返還を要求してきた。領有権問題のため、両国は第2次世界大戦後80年以上にわたり平和条約も締結できずにいる。2000年代以降、領土問題の解決および平和条約締結に向けた交渉を続けてきたが、2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、日本が対ロシア制裁に乗り出したことで関連協議は中断した。

クリル諸島は人口が約2万人にすぎないが、鉱物資源と水産資源が豊富だ。軍事的価値も大きい。米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)によると、ロシア軍は2020年、イトゥルップに対空ミサイル「S-300V4」発射台を配備するなど、大規模な軍事施設を備えている。

日本は強く反発した。高市早苗首相は、プーチン大統領の今回の訪問は「日本国民の感情を傷つけるもの」とし、「中長期的な関係回復を困難にした」と、今後ロシアへの対応を深く検討すると明らかにした。

茂木敏充外相も「択捉島を含む北方四島は、歴史的にも国際法上もわが国固有の領土」とし、「日本国として‌今回の訪問について強く抗議する」と明らかにした。AFP通信は「プーチン氏の訪問が日本を刺激し、両国関係をさらに悪化させる可能性がある」と伝えた。

日本は最近、クリル諸島一帯の警戒を強化している。ロシアが軍事訓練を繰り返し通告しているためだ。13日の産経新聞によると、ロシアはクリル諸島のイトゥルップ島周辺などの海域で9日から23日までミサイル演習や射撃訓練を行うと日本側に通告した。ロシアはまた、11~16日にクリル諸島に近いサハリン周辺でもミサイルと射撃訓練を行うと通知した。日本政府関係者は産経新聞に対して、ロシア側に「外交ルートで厳重に抗議した」と明らかにした。

2026/08/14 08:46
https://japanese.joins.com/JArticle/353534

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)