皮膚科、美容外科、薬局まで…K医療観光、5カ月連続で200億円台

投稿者: | 2026年8月31日

 韓国を訪れた外国人観光客の医療消費が1年前より大幅に増加し、5カ月連続で月間2千億ウォン(約230億円)台を上回ったことが分かった。皮膚科や美容外科を中心とした従来の需要に加え、薬局での買い物などが新たな柱として定着し、国内の医療観光エコシステムが厚みを増している様子だ。

 30日、韓国観光公社の「韓国観光データラボ」の資料によると、今年7月の外国人医療消費額は2130億7968万2000ウォンと集計された。これは前年同期(1280億ウォン)に比べ66.5%急増した数値。医療消費額は、外国人観光客のシンハンカード決済額を基に、全体の支出規模を推計して算出される。

 月別の推移を見ると、外国人韓国人の医療消費額は、今年3月に2044億ウォンで初めて2000億ウォン台に突入してから、4月には2498億6000万ウォンで過去最高を記録した。さらに5月には2511億6000万ウォンに増加し、再び最高値を更新したほか、6月(2508億3000万ウォン)と7月(2130億8000万ウォン)も2000億ウォン台を上回り、5カ月連続で高い水準を維持してきた。

 7月時点の国別消費規模では、中国が約577億ウォンで最も大きかった。次いで米国(約440億ウォン)、日本(約285億ウォン)、台湾(約253億ウォン)、シンガポール(約64億ウォン)の順だった。診療科目別では、皮膚科が54.9%で圧倒的な比重を占めている。美容外科(19.3%)、薬局(12.7%)、大学・総合病院(6.5%)、歯科(4.0%)、眼科(1.5%)などが続いた。

 注目すべき点は、薬局の躍進だ。外国人観光客が薬局で消費した割合は、昨年3月時点では5%未満にとどまっていたが、今年1月に10%台に突入して以来、一貫して2桁を記録している。皮膚科や美容外科が中心だった観光客の医療消費が、薬局での医薬品・化粧品の購入などへと拡大しつつあるものとみられる。

 証券業界や観光業界も、観光客の新たなショッピング拠点として台頭している薬局での消費動向に注目している。ユアンタ証券のクォン・ミョンジュン研究員は先月、「増加するK薬局を訪れる観光客」という報告書で、外国人観光客が薬局で再生クリーム、ニキビ治療薬、人工涙液、日焼け止め、リップクリーム、湿布など、様々な製品を購入していると分析した。クォン研究員は「薬剤師に相談できる上、再生クリームのような一般医薬品の場合、一部の国とは異なり、韓国では処方箋なしで購入できるという利点がある」とし、「医薬部外品の場合、皮膚科での施術に比べ費用負担が少ない点も魅力だ」と説明した。さらに、製薬・バイオ技術を融合させた高機能な「ダーマコスメ」の需要が相まって、韓国の薬局を訪れる外国人はさらに増えるものとみられる。

 ただし、首都圏への過度な集中は課題として挙げられている。先月時点で、外国人観光客による医療消費総額のうちソウルが占める割合は86.8%に達した。2位は釜山で、その割合は6.4%にとどまった。さらに京畿道(3.7%)、済州(1.6%)の順だった。医療観光の質的な成長を続け、市場全体のパイを拡大するためには、非首都圏地域の特化医療インフラの発掘や連携商品の開発など、「地域分散」戦略が必要だと指摘されている理由だ。

2026/08/30 17:06
https://japan.hani.co.kr/arti/economy/57042.html

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