ウォンが円とデカップリング…2年1カ月ぶり100円=850ウォン台に

投稿者: | 2026年9月1日

 今秋に日本旅行を控えている会社員のキムさん(34)は数日前、銀行で前もって200万ウォン(約23万3700円)を円に両替した。キムさんは「両替後もさらにレートがよくなったので少し残念だったが、これくらいならよい決断だったと思う」と語った。

 最近、円安が続く中、ウォン高が進み、ウォンと円の「デカップリング」現象が強まっている。これまでグローバル金融市場において、ウォンが円と同じ方向に動く「カップリング現象」が見られていたが、それとは対照的だ。韓国国内に居住する人の立場では、ウォンを円に両替する条件がよくなって円の価値が相対的に下がったという点が浮き彫りになり、円への両替に関心を持つ人も増えている。

 8月31日、ソウル外国為替仲介が告示したウォン/円の為替レートは、100円当たり859.3ウォンを記録した。2024年7月11日(857.5ウォン)以降、およそ2年1カ月ぶりに850ウォン台になったことになる。ウォンはドルに対しても相対的に強含みの動きが続いている。同日のソウル外国為替市場で、ウォン/ドルの為替レートは3.9ウォン安い1ドル=1368.6ウォンで取引を終えた。2025年7月24日(1367.2ウォン)以降、およそ1年1カ月ぶりの安値となる。

 今年の上半期までは、ドル高の局面でウォンと円が同時に下落していた。しかし最近になって、ウォンは円とは違う方向に動いている。韓国国内ではウォン安をあおっていた外国人の株式市場での売り越しが落ち着いた上、半導体輸出の好調に伴う経常収支の黒字でドルが韓国国内に大量に流入し、韓国銀行の基準金利引き上げの効果などが加わり、ウォンの価値は上昇傾向を示している。韓国銀行は先月27日、基準金利を年3%へと2カ月連続で0.25%ポイント引き上げた。当時、シン・ヒョンソン韓国銀行総裁は「為替レートがだいぶ安定したにもかかわらず、まだ例年の見慣れた為替レートに比べると高いと判断する」とした上で「今後も通貨政策の早期・先制的な対応を通じて、追加のウォン高余地がある」と述べた。その反面、7月末に日米共同の円買い介入などがあったものの、円は日本の高市政権の拡張財政基調や日米の金利差が下落要因として作用している。

 ウォンと円のデカップリング現象は当分の間続くと見込まれる。ハナ銀行のソ・ジョンフン首席研究委員は「円は日米が追加で協調介入に乗り出してもその効果は限定的であり、構造的な下落要因が引き続き残るだろう」とした上で「一方、ウォンは韓国銀行の先制的な金利引き上げや成長率の改善などで上昇が続いており、円に対するウォン相場はさらに上昇するだろう」と話している。

 ただし、ウリィ銀行のエコノミストであるミン・ギョンウォン氏は「日本銀行が予想よりも早く9月に基準金利を引き上げ、追加利上げの可能性までほのめかせば、これまで円安にかけていたヘッジファンドが急激に方向転換して円を買い入れる可能性がある」と述べた。2024年7月の日本銀行の金利引き上げ時には、低金利の円を借りて海外資産に投資する「円キャリートレード」が萎縮して円買いが殺到し、これに伴うグローバル市場での円資金回収がグローバル株式市場の変動性を拡大させた。このようなことが再び起こり得るという意味だ。

 なお、円の価値が十分に下がったと判断した一部の投資家は、今後の反発を期待して円を買い入れている。KB国民、新韓、ハナ、ウリィ、NH農協など5大銀行の先月25日基準の円預金残高は、計1兆3456億円と集計された。「スーパー円安」だった2024年6月の1兆2705億円を超える歴代最高水準だ。当時、100円=850-880ウォン台まで進んで買いが殺到したが、その後円の価値が上昇すると、利益確定売りで資金が流出した。反面、昨年4月には為替レートが100円=1000ウォンを超え、5大銀行の円預金が8000億円台まで減少した。

2026/09/01 10:20
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/09/01/2026090180053.html

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