国際原油価格と原材料価格、主要国の国債利回りが同時多発的に沸き上がる「3高」の暗雲が韓国経済に立ち込めている。
11日のロンドンICE先物取引所で11月引き渡し分ブレント原油先物は1バレル=104.61ドルで取引を終えた。取引時間中に109.97ドルまで上がり110ドルに迫った。農産物や貴金属など国際原材料価格を示す「トムソン・ロイター・コアコモディティCRB指数」も同日544.20で、今年初めより45.7%上がった。2008年の金融危機当時に記録した463.78を上回る数値だ。米国債10年物利回りも年4.975%まで上昇し5%に近付いた。日本国債10年物利回りもやはり年2.985%まで上がり3%を目前にしている。
こうした3高現象は多様な原因が作用した結果だ。まずイラン戦争の激化で国際原油価格が急騰した。ここに人工知能(AI)投資がデータセンターや電力網などに使われる銅やアルミニウムなどの需要増加につながり原材料価格が大きく上がった。IBK投資証券のピョン・ジュンホ研究員は、「異常気象にともなう作況悪化によりコーヒーや砂糖など農産物価格も6月以降急騰した。中東情勢悪化は11月の米国の中間選挙後も続く恐れがあり、市場の緊張感を高めさせている」と評価した。
物価上昇の流れに主要国の中央銀行が相次いで通貨緊縮サイクルに入っている。15~16日には米連邦準備制度理事会(FRB)が開かれる。シカゴ商品取引所(CME)のFEDウォッチはFRBが政策金利を現行の年3.50~3.75%から0.25%引き上げる確率を86.3%と予想した。日本銀行もやはり7月に現行の年1%で金利を据え置いており、17~18日に開かれる金融政策決定会合で引き上げるだろうとの見通しが優勢だ。欧州中央銀行(ECB)は10日に金利を0.25%引き上げた。
韓国銀行も足並みをそろえている。先月まで連続で利上げに出たため、来月は金利を据え置くとしても、11月からは追加利上げに出る公算が大きい。延世(ヨンセ)大学経済学科のチョン・デヨン教授は「世界の中央銀行が同時多発的に金利を上げればAI投資萎縮で韓国の半導体輸出も打撃を受けかねない」と指摘した。
国際原油価格の上昇は韓国金融業界の不良につながる恐れがある。金融監督院が「共に民主党」の朴商赫(パク・サンヒョク)議員に提出した資料によると、6月末の韓国の金融会社の中東エクスポージャー(危険露出額)は228億2000万ドルで、戦争直前の昨年末より7億9000万ドル増加した。
2026/09/14 08:00
https://japanese.joins.com/JArticle/354978