LNGまで半年で72%高騰…この冬は暖房費が恐い=韓国

投稿者: | 2026年9月17日

国際原油価格に続き天然ガス価格が急騰している。中東情勢悪化で主要供給元であるカタールの生産支障が長引いたためだ。暖房用需要が増える冬が近づき、価格不安がさらに深刻になっている。韓国の電気・暖房料金上昇圧力も大きくなる見通しだ。

インベスティング・ドットコムによると、北東アジアの液化天然ガス(LNG)価格指標である日本・韓国マーカー(JKM)11月先物は15日100万BTU(MMBtu・熱量単位)当たり27.765ドルで取引を終えた。2023年1月から約3年8カ月ぶりの高値だ。1カ月前より30.85%、6カ月前より71.55%上がった。JKMは韓国が現物市場でLNGを輸入する際に支払う金額と密接に動く指標だ。

 価格を引き上げた主要因は中東の供給支障だ。カタール産LNGの約80%がアジアに向かう。3月のイランの攻撃によりカタールのラスラファンLNG生産ライン14基のうち2基が損傷した。国営エネルギー企業カタールエネルギーは設備復旧に3~5年がかかり、この期間に年間1280万トン規模のLNG生産能力が活用できなくなると予想した。カタールエネルギーは不足する分を埋め合わせるため米国企業などと2031年までの長期供給契約交渉もしている。MSTマキエネルギーリサーチのサウル・カボニック代表はロイターに「カタールが他の生産業者から長期にわたりLNGを確保しようとするのは輸出への支障が数年続く可能性を念頭に置いているという意味」と分析した。

問題はLNGが原油より供給衝撃に弱い点だ。原油は常温で大規模貯蔵できるが、天然ガスは氷点下162度前後に冷却して別途の施設に貯蔵しなければならない。貯蔵施設を短期間に増やすのも難しい。世界最大のLNGトレーダーであるシェルは今年に入り中東で減ったLNG供給量を約3600万トンと推定した。

もっと大きな峠は冬だ。欧州も冬を控え少ないガス在庫を満たさなければならない。欧州ガスインフラ協会(GIE)によると、欧州のガス貯蔵率は14日基準約68%で、同時期の比較で15年ぶりの低水準だ。アジアとのLNG確保競争がさらに激しくなる可能性があるという意味だ。ソウル科学技術大学未来エネルギー融合学科のユ・スンフン教授は「通常東アジアより安かった欧州のガス価格がむしろ高くなった。供給量が制限されており、今年の冬はLNG確保と価格負担が厳しくなるだろう」と指摘した。

LNG価格上昇は韓国の電力・ガス料金引き上げにつながる恐れもある。LNG発電会社の燃料費が上がれば約1カ月の時差を置いて系統限界価格(SMP)上昇につながる。SMPは一種の電気料金卸売価格に当たるが、それだけ韓国電力公社の費用負担が大きくなるという意味だ。LNG価格上昇で都市ガスの原料費が上がれば韓国ガス公社の負担も増える。政府の方針により電気・ガス料金を凍結しても費用自体が消えるものではない。これを公企業がそっくり抱え込む構造だ。6月末基準で韓国電力の総負債は210兆7000億ウォンに達する。家庭用電気料金は2023年4-6月期から3年以上据え置かれ、政府は非首都圏の産業用電気料金を低くする案も推進中だ。ユ教授は「結局一定水準の電気料金引き上げは国民が受け入れるほかはない状況。政府が料金を上げないようにするなら韓国電力とガス公社に出資金を増やしたり補助金を支給しなければならないだろう」と話した。

2026/09/17 07:59
https://japanese.joins.com/JArticle/355172

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