中国需要でタイ農家のドリアン転作相次ぐ…コーヒー・ゴムから切り替え、価格下落懸念も

投稿者: | 2026年9月30日

 中国でドリアンの消費が増える中、タイの農家が栽培作物を切り替えている。高値で「黄金作物」と呼ばれるドリアンの栽培に、コーヒーや天然ゴム、マンゴスチンの農家まで参入した。しかし、中国市場を狙う国が増えて生産量も拡大する中、価格下落を懸念する声が出ている。

 30日の日本経済新聞によると、タイや東南アジア各国で、これまで栽培してきた作物の代わりにドリアンを植える農家が増えている。世界最大の消費地である中国の需要が、栽培拡大の背景にある。

 中国は生鮮ドリアンと冷凍製品を含む世界最大のドリアン市場だ。昨年、中国の果物輸入額に占めるドリアンの割合は半分近くに達した。タイの対中輸出でも、ドリアンが最大規模を記録した。

 タイ南部チュムポーン県パトーのある農家は、マンゴスチンを育てていたが、ドリアン価格の上昇を見て作物を切り替えた。この農家は「現在のドリアン価格は2020-2024年の最高水準に比べると1キロ当たり10バーツ(現在のレートで約47円)以上下がったが、収穫量が増えたことで、むしろ収入は増えた」と話した。

 タイは4年前まで、中国の輸入生鮮ドリアン市場を事実上独占していた。生産量を増やしても中国の消費増加のペースに追いつかず、価格上昇の流れが続いていた。

 状況は2022年、中国がベトナム産ドリアンの輸入を認めたことで変わった。中国税関の統計によると、昨年の生鮮ドリアン輸入量のうち、ベトナム産は94万1004トンで50.37%を占めた。タイ産は92万749トン、49.29%で、ベトナムをわずかに下回った。

 マレーシア、フィリピン、カンボジアもドリアン栽培に乗り出している。中国が複数の国から供給を確保するようになれば、タイ産ドリアンの希少性は低下し、価格を維持することも難しくなる可能性がある。

 中国国内での生産も拡大している。雲南省と海南省の商業栽培規模はまだ小さいが、生産量は増えている。自国生産が増えて輸入依存度が低下すれば、タイ産ドリアンが中国市場で占める地位も縮小しかねない。

 タイ政府はインドや欧州連合(EU)、米国などへ販路を広げ、中国依存度を下げようとしている。ただ、ドリアンの強いにおいが新たな消費者を獲得する上で障害になり得るとの指摘も出ている。

 中国の需要はタイ農家に収益を増やす機会をもたらしたが、栽培の偏りに伴うリスクも高めている。中国に代わる大規模な海外市場が多くない中、生産量が増え続ければ、供給過剰と価格下落につながりかねないとの懸念がある。

2026/09/30 14:10
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/09/30/2026093080094.html

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