中国で優勝までしたセキュリティAI…「韓国の金融会社ハッキングに悪用された」

投稿者: | 2026年10月7日

中国で開発された開放型人工知能(AI)サイバーセキュリティツールが韓国の金融会社を狙ったハッキング攻撃に悪用された状況がとらえられたとウォール・ストリート・ジャーナルが6日に報道した。

同紙はこの日、中国のオープンソースサイバーセキュリティツール「ARTEX AI」にスポットを当て、このツールが最近韓国の金融会社を対象にしたサイバー攻撃に活用されたとみられると伝えた。

 ARTEXは「オータム」というニックネームを使う中国のサイバーセキュリティエンジニア、李普華氏が開発した開放型AIエージェントだ。

ARTEX自体がAIモデルなのではない。アンソロピックのクロードやオープンAIのGPT、中国のディープシークなど、さまざまなAIモデルを呼び出してひとつのチームのように活用できるように設計された。

開発者は当初、機関や企業がネットワークの弱点を見つけ出せるよう助けるサイバーセキュリティを目的にARTEXを開発した。だがソースが公開されだれでも無料でダウンロードして目的に合わせて修正できることから、ハッカーがこれをサイバー攻撃に悪用したとみられる。

今回の韓国金融会社への攻撃は、追跡を避けるため米国と日本、ドイツなど10カ国以上のIPアドレス20件余りを経てなされたことが確認された。攻撃に活用された一部ウェブサーバーでは「ARTEX-自主滲透試控制台」(AI自律浸透テストコンソール)という中国語の文字列も発見された。ただ攻撃を行った容疑者の身元はまだ特定されていない。

ARTEXは韓国金融会社ハッキング事件が伝えられてからユーザー指針に無断でサイバー侵入やデータ奪取など悪意の目的で使ってはならないという内容を明示した。ただこうした指針だけでユーザーがツールをサイバー攻撃に悪用するのを基本的に遮断することは難しいという指摘が出ている。

韓国のサイバーセキュリティ分析企業ジーニアンスセキュリティセンターのムン・ジョンヒョン氏は同紙に「韓国でAIエージェントを活用したサイバーセキュリティ攻撃が増加している。世界的にもその数が増えると予想される」と話した。

ARTEXは先月中国で開かれたサイバーセキュリティ攻撃・防御用エージェント型AIシステム大会で優勝して注目された。

2026/10/07 12:00
https://japanese.joins.com/JArticle/355997

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