タイからおよそ636キログラムの大麻を密輸したとして、在日韓国人の暴力団組員の男(50代)に懲役10年の判決が言い渡された。
水原地方裁判所刑事第13部(チャン・ソクチュン裁判長)は8日、日本の特定危険指定暴力団・工藤会系の組員キム被告(53)の麻薬類管理に関する法律違反(大麻)の判決公判で、懲役10年と押収された麻薬類の没収を言い渡した。
キム被告はベトナムの麻薬販売組織員らと共謀し、タイから船舶で大麻を韓国に密輸することを計画。3月初め、タイのレムチャバン港を出港する船舶のコンテナに大麻およそ636キログラムを積み込み、同月23日に仁川港へ到着するようにし、密輸した罪に問われている。大麻636キログラムは小売価格に換算すると954億ウォン(約112億円)相当で、およそ127万人が同時に吸引できる量だ。韓国国内で流通させる目的で持ち込まれた麻薬類としては、過去最大規模だ。
キム被告は、密輸した大麻の一部を韓国国内に流通させ、一部は日本など第三国に再輸出しようとしていたことが分かった。
キム被告は2016年にも、中国から持ち込んだ覚せい剤およそ956グラム(時価31億ウォン相当)を日本に輸出する目的で保管し、拳銃1丁、実弾19発を日本から持ち込んだ罪などで懲役6年を言い渡された。検察は前回の結審公判で、キム被告に懲役20年を求刑していた。
キム被告側は公判で「刑務所で知り合ったB氏が捜査機関に協力するため意図的に接近し、犯行に及ばせた」として、おとり捜査による公訴棄却を主張した。しかし、裁判所はこれを受け入れなかった。
裁判所は「B氏が意図的に被告人に接近し、麻薬類の密輸を依頼したとみるべき事情や資料はない」とした上で、「大麻636キログラムの現地調達と輸出行為はベトナムの組織員が全面的に行ったもので、彼らは被告人が知人を通じて直接接触した人物だ」と主張した。裁判所はまた「被告人は過去にも日本の暴力団組員として、麻薬密輸の罪で実刑判決を受けている」と指摘した。
裁判所は「被告人がおおむね捜査機関に協力し、密輸した大麻が直ちに摘発され、韓国国内に流通しなかった点などは有利な情状だ」としながらも、「ただし、利益を狙って重大な犯行におよび、密輸の罪で実刑を言い渡され満期出所した後、はるかに大規模な同種犯行におよんだ点で、非難される可能性が大きい」と量刑理由を説明した。
2026/10/09 11:36
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