北朝鮮が12日午前、平壌(ピョンヤン)一帯から東海(トンヘ、日本名・日本海)に向けて弾道ミサイル数発を発射した。一部は900キロ以上、別の一部は500キロ未満を飛行しており、既存の弾道ミサイルの改良型を試験した可能性が指摘されている。韓国政府が8日に極超音速滑空飛行体(HGV)の試験発射を公表したことを受け、対抗する形で武力示威を行ったとの分析も出ている。
韓国軍合同参謀本部によると、韓米の軍当局は同日午前9時20分から、平壌一帯で発射された弾道ミサイル数発を探知した。北朝鮮は通常、武力示威の際に600ミリ超大型ロケット砲「KN-25」を数発発射していたが、今回は飛行距離が大きく異なるミサイルが探知された点で、これまでとは様相が異なった。
軍内外では、「北朝鮮版イスカンデル」と呼ばれる火星-11系列(KN-23)の改良型であるとの見方が強まっている。北朝鮮は2024年9月、4.5トン級の超大型弾頭を搭載した「火星-11タ-4.5」を試験発射している。今回は同ミサイルの最大射程を試験したか、性能をさらに改良した可能性が指摘されている。3日に発射した極超音速ミサイルを再び試験した可能性も排除できない。
発射のタイミングも注目される。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)は8日、李在明(イ・ジェミョン)大統領が視察する中、国防科学研究所(ADD)が開発中のHGVを初めて試験発射したと発表した。同日、李大統領が超高威力弾道ミサイル「玄武-5」を視察したことも公表した。翌日にはHGVの試験発射を撮影した写真50枚と映像まで公開し、北朝鮮に対する抑止力を誇示した。
ただし、極超音速ミサイルを先に発射したのは北朝鮮だ。韓国軍合同参謀本部が先月28日、西部戦線の非武装地帯(DMZ)で起きた地雷爆発事件について、北朝鮮軍の地雷が原因だと指摘すると、北朝鮮はこれを「自作自演」だとして否定したのに続き、3日に弾道ミサイルを発射した。DMZの地雷事件をめぐる応酬が、先端ミサイル戦力を動員した武力示威へと発展する様相を見せている。
2026/10/13 06:36
https://japanese.joins.com/JArticle/356196