「愛国志士遺墨」のはずが親日派の作と判明した書…博物館長の個人所蔵品だった【独自】

投稿者: | 2026年10月15日

 国立中央博物館の特別展で愛国志士・朴源根(パク・ウォングン)の書として紹介されたものの、日本による統治時代に高官を務めた朴重陽(パク・チュンヤン)の書と判明して撤去された作品が、兪弘濬(ユ・ホンジュン)国立中央博物館長の所蔵品だったことが確認された。

 韓国国会文化体育観光委員会の趙恩禧(チョ・ウンヒ)議員室は14日、「愛国志士・朴源根の書として紹介された後に撤去された作品の所蔵者は、兪弘濬・国立中央博物館長だ」と明らかにした。趙議員室によると、国立中央博物館は当該作品に関する問い合わせに対し、「兪弘濬館長の所蔵品であることをお知らせする」との回答を送っていたことが確認された。

 問題の作品は、今年7月に開幕した国立中央博物館の特別展「私たちの食卓」に登場した「一飯是國恩」だ。当時の報道陣向け内覧会で兪館長は、「壬辰倭乱(文禄・慶長の役)で最初の僧兵将だった霊圭大師が忠清道で義兵を起こした際に叫んだ『一杯の飯も国の恩だ』という言葉を記した書」だとし、「今回の展示で大きく感動した作品だ」と述べた。博物館も展示で「霊圭大師の言葉を愛国志士・朴源根が書いた」と紹介していた。

 しかし開幕から約1カ月後、この書の落款にある「パク・ウォングン」が朴重陽の別名だとの疑惑が浮上した。これを受け、博物館側は当該展示物を撤去した。その後、近現代史・書道などの専門家7人で構成された諮問委員団が検証した結果、「朴重陽が日本留学時代に書いた書」と結論付けた。

 兪館長は当時、「歴史的人物に関する正確な事実確認は、博物館が国民の前で守るべき最も基本的な責務だが、不十分だった」とし、「今後、展示品の検証手続きを一層強化する」と表明した。その直後に開かれた講演では、「遺物の正確な意味を読み取れなかったのは力量不足」「責任を痛感している」とも述べた。

 これに対し、自身の所蔵品を展示しておきながら、博物館の「力量不足」などと言っていたのではないかとの指摘が出ている。保守系最大野党「国民の力」の趙恩禧議員は、「自身の所蔵品を推薦して展示し、親日派の書と判明して謝罪しながらも、自分が所有者である事実は明らかにしなかった」と問題提起し、「館長という地位が展示選定に影響を及ぼしたのかどうか解明し、トップとして道義的責任を負うべきだ」と述べた。

2026/10/15 11:15
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/10/15/2026101580038.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)