2022年基準で世界の研究開発(R&D)投資上位2500大企業のうち、韓国企業は47社に過ぎないという調査結果が出た。
韓国産業通商資源部は23日、2023年基準で韓国1000大企業R&D投資調査結果を公開した。昨年基準で韓国1000大企業の研究開発投資は計72兆5千億ウォン(約8.3兆円)だった。産業部は、この投資額はこの10年間、年平均6.6%以上拡大してきた成績だと明らかにした。
しかし、世界水準とは差があった。昨年末、欧州連合(EU)が公開した「産業研究開発投資実績表(2023 EU Industrial R&D Investment ScoreBoard)」によれば、研究開発費を基準に全世界上位2500社の企業の中で韓国企業は47社に過ぎなかった。米国827、中国679、日本229、ドイツ113、台湾77に及ばず、韓国は9位にとどまった。50位内に名を連ねた韓国企業としては、7位のサムスン電子だけだった。
韓国企業1000社の投資総額72兆5千億ウォンは、欧州連合が集計した昨年の中国企業679社の投資額(2220億ユーロ)の25%、米国企業827社の投資額(5265億ユーロ)の10%水準に過ぎなかった。2022年基準で韓国企業全体の研究開発投資額のうち、1000大企業が占める割合は74.6%だ。
研究開発への投資は大手企業が主導した。1000大企業には大企業171社、中堅企業491社、中小企業338社が含まれたが、このうち1兆ウォン(約1153億円)以上の投資企業はサムスン電子、現代自動車、SKハイニックス、LG電子など9社の大企業だった。サムスン電子の投資額は、2-10位の企業合計(21兆6千億ウォン)より大きい23兆9千億ウォン約2.75兆円、全体の32.9%)だった。投資規模上位10大企業が計45兆5千億ウォン(約5.2兆円)、50大企業が計56兆6千億ウォン(約6.5兆円)を投資し、それぞれ1000大企業全体の研究開発投資の62.7%、78.1%を占めた。中堅企業の中ではNCソフト(4671億ウォン)と韓国航空宇宙産業(4088億ウォン)が、中小企業の中ではリーガケムバイオ(797億ウォン)が最も多く投資した。
産業部は、金融監督院の電子公示システムに掲載された公示対象上場企業やその他の外部監査法人の2023年個別監査報告書を基準に、韓国の研究開発投資額上位1000社を選定したと説明した。
産業部のイ・ミヌ産業技術融合政策官は「世界企業と比較すると、韓国企業の研究開発投資額はきわめて少ない方だ。民間が投資しにくい次世代技術、挑戦と革新の分野に対しては政府の呼び水投資が必要だ」と話した。
2024/06/23 14:01
https://japan.hani.co.kr/arti/economy/50401.html