中国、パラセル諸島アンテロープ礁に新たな滑走路建設

投稿者: | 2026年10月26日

 中国が南シナ海の島や暗礁の軍事拠点化を進める中、南シナ海北部のパラセル諸島(西沙諸島)にあるアンテロープ礁(中国名・羚羊礁)でも3キロ級の滑走路を建設していることが分かった。ベトナム、台湾と領有権を争うこの場所の実効支配を固めるだけでなく、南シナ海全体に対する軍事的掌握力を高める狙いがあると分析されている。

 日本の朝日新聞が25日に報じたところによると、先月28日に撮影されたアンテロープ礁の衛星画像で、北西部に滑走路とみられる直線状の構造物が確認されたという。付近では、平らに整地された駐機場とみられる用地も見つかった。中国は昨年下半期からこの暗礁を人工島にするための埋め立て工事を進めており、今年8月にはソウル・汝矣島の2倍規模(約5.9平方キロメートル)の島が造成された。民間インテリジェンス組織「DEEP DIVE(ディープ・ダイブ)」によると、滑走路とみられる構造物が完成すれば長さはおよそ2.7キロに達し、滑走路端安全区域まで含めると3キロにおよぶ見通しだという。戦闘機だけでなく、大型輸送機、空中給油機、爆撃機、早期警戒機など、大型航空機の運用も可能な規模だ。特に、アンテロープ礁には長さ約670メートルの埠頭も整備され、大型貨物船やタンカーの接岸が可能になるという。

 これについて、中国政府はアンテロープ礁に新たな軍事基地を建設している事実を認めていない。中国官営メディアの環球時報は、気象予報や科学研究のための施設を整備していると主張した。ただし、中国はすでにパラセル諸島のウッディー(永興)島に約2.7キロの滑走路を整備し、中国軍が戦闘機を離着陸させていることから、こうした主張は受け入れ難いと指摘されている。

 今回の滑走路建設を通じ、中国が南シナ海の南部に続き、北部まで掌握しようとしていると懸念する声も上がっている。中国はパラセル諸島から南東に760キロ離れたスプラトリー諸島にも、滑走路を備えた人工島を3カ所建設した。スプラトリー諸島の七つの暗礁を人工島化し、このうちスビ礁、ファイアリー・クロス礁、ミスチーフ礁の3カ所にそれぞれ3000メートル級の滑走路を建設した。これらの地域にはレーダーと地対空ミサイルが配備されている。DEEP DIVE代表の小原凡司氏は朝日新聞に対し、「スプラトリー諸島とパラセル諸島で航空機や艦艇を運用できるようになれば、中国は南シナ海を『点』ではなく『面』として掌握できるようになる」と分析した。

 最近では、中国が南シナ海の人工島を、ドローンや無人水上艇、水中ロボットが守る「ロボット要塞」にする案を研究していることも明らかになった。中国海警学院と大連海事大学の研究チームは最近の論文で、ドローンと無人の水中・水上艇を一つのネットワークで結び、島や暗礁を常時防衛する体系を提案した。低コストで広い海域を効果的に監視し、米軍の接近を遮断するというものだ。

2026/10/26 11:20
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/10/26/2026102680065.html

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