韓米日、非中国サプライチェーンを強化…「半導体・バッテリー最優先」

投稿者: | 2024年6月28日

「第2尿素水事態」を防ぐために韓国政府がサプライチェーン強化対策の準備に動き出した。対外的には米国・日本と初の商務・産業相会合を開き、経済安全保障核心分野での協力を図る一方、対内的には政府コントロールタワーのサプライチェーン安定化委員会を発足させ、サプライチェーン安定推進戦略を発表した。事実上、中国の「反市場行為」に対応して周辺国と協力を強化し、核心鉱物の輸入多角化および国内製造力量を拡充しながら中国への依存度を低めるという目標だ。

産業通商資源部は26日(現地時間)、米ワシントンで第1回韓米日商務・産業相会合を開催し、核心分野のサプライチェーン強化のための共同声明を採択したと明らかにした。昨年8月に3カ国首脳がキャンプデービッド会談で商務・産業相会合の定例化に合意したが、今回の会合はその後続措置だ。安徳根(アン・ドクグン)産業部長官、レモンド米商務長官、斎藤健日本経済産業相が出席した。

 3カ国は共同声明で「我々の共同目標は3カ国のメカニズムを活用して重要・新興技術の発展を促進し、3カ国の経済安全保障と回復力を強化すること」とし「半導体やバッテリーなど核心分野でサプライチェーン回復力強化のための協力を最優先課題にする」と明らかにした。3カ国は▼先端技術保護および輸出統制協力▼人工知能(AI)など先端産業技術関連の共同研究増進および標準協力▼クリーンエネルギー分野の協力強化–などに共感した。

共同声明では「中国」を明示しなかったが、「戦略品目の特定供給源に対する経済的依存が武器化されることに懸念を共有する」という内容を入れ、迂回的に中国の核心鉱物サプライチェーン制裁行為を批判した。特に核心鉱物に関して「最近の非市場的措置がガリウム・ゲルマニウム・黒鉛などを含む核心鉱物サプライチェーンに重大な支障を引き起こしかねないという懸念を共有する」と指摘した。

また政府はこの日、第1次サプライチェーン安定化委会議を開き、サプライチェーン全分野にわたる初の総合対策を発表した。崔相穆(チェ・サンモク)副首相を委員長とするサプライチェーン安定化委は政府委員19人・民間委員6人の計25人で構成された。政府委員には国家情報院も含まれた。傘下に担当部署を新設し、情報機関のネットワークを活用してサプライチェーン危険情報を収集し、技術の流出を監視するという計画だ。

この日に発表された「サプライチェーン安定化推進戦略」には▼核心品目・サービス需給安定▼サプライチェーン復原力および危機対応力向上▼核心技術競争力・保護体系強化▼グローバルサプライチェーンリーダーシップ強化案–の4大政策方向が入った。具体的に現在200余りの経済安全保障品目を約300品目に拡大し、物流(海運・航空)・サイバーセキュリティーの2つの分野を新規対象に指定することにした。

2024/06/28 07:42
https://japanese.joins.com/JArticle/320455

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