結局「夜間通行禁止」導入するソウル代表観光地「北村」…住民「よかった」vs商人「青天の霹靂」(1)

投稿者: | 2024年7月8日

4日午後8時ごろ、ソウル鍾路区(チョンノグ)の北村韓屋村(ポクチョン・ハノクマウル)北村路11キル。宵闇の静寂を破って現れたベトナム国籍の女性観光客4人が賑やかに上り坂を上がっていった。路地の突き当りまでやってくると両側に整然と立ち並んだ韓国式家屋の遠く向こうに南山(ナムサン)タワーが見えた。認証ショットを撮影するカメラのシャッター音が路地に響きわたった。4人の近くには「話をするときには声を小さく」と英語や中国語、日本語などで書かれた案内板があった。

早ければ今年10月から北村韓屋村に夕方の静けさが戻ってくる。鍾路区は1日、全国で初めて北村韓屋村一帯を観光振興法に伴う特別管理地域に指定した。最も人気がある北村路11キル(3万4000平方メートル)はレッドゾーンに指定され、午前10時から午後5時まで観光客が訪問することができる。午後5時以降は住民生活の平穏のために夜間通行禁止を導入するという。観光振興法は住民の生活環境が損なわれる恐れがある地域を特別管理地域に指定し、訪問時間や車両・観光客の通行を制限して違反時に過怠金を課すことができるようにする。

 鍾路区はレッドゾーン以外にもオレンジゾーン〔北村路5街キル・桂洞(ケドン)キル〕、イエローゾーン(北村路12キル)を集中モニタリング地域に定めた。この地域は通行が禁止されないが、案内員(北村マウルチキミ)を動員した啓蒙強化、案内板設置などが行われる予定だ。2026年からは貸切バスの通行も制限される。区は貸切バスの不法駐停車が頻発している安国(アングク)駅交差点から三清(サムチョン)公園入口までの北村路1.5キロ区間(2万7500平方メートル)は貸切バス通行制限区域に定めた。鍾路区(チョンノグ)は今年下半期の条例改正を終えた後、10月から啓蒙期間を設けて2025年3月から政策を本格的に施行する予定だ。

夜間通行禁止導入方針に「オーバーツーリズム(過剰観光)」によって疲弊した北村住民は歓迎する雰囲気だった。60代住民Aさんは「許可なく家に入ってこようとしたり、ゴミを捨てたりする一部観光客が悩みの種だったが、少し良くなるようでよかった」と話した。北村路11キルのあるホテルで働くクォン・ヒョクウさん(30)は「今より夜時間帯が静かになるのでは」と話した。ブラジル観光客のアンダーソン・タバレスさん(30)も「午後5時以降なら観光客も納得できる時間帯だと思う」という反応だった。

2024/07/08 14:30
https://japanese.joins.com/JArticle/320850

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)