岸田文雄首相が12日(現地時間)のドイツ訪問を控えた中で、ベルリンに設置された平和の少女像管轄行政区庁であるミッテ区庁が少女像撤去要請意思を明らかにしたと共同通信が11日報じた。
報道によると、ミッテ区庁は共同通信の質問に対して、少女像の設置許容期限が9月で満了するとし、少女像を設置した在独市民団体コリア協議会に撤去を求めると明らかにした。
岸田首相はNATO首脳会議など訪米日程を終えて12日からドイツを訪問し、ショルツ首相と首脳会談を行う予定だ。共同通信によると、これに先立ち岸田首相は2022年日本を訪問したショルツ首相に少女像撤去のための協力を要請したことがある。
少女像の碑文には、第2次世界大戦当時に日本軍がアジア太平洋全域で女性を性奴隷として強制的に連行し、このような戦争犯罪の再発を防ぐためのキャンペーンを行っている生存者の勇気に敬意を表わすという文面が含まれた。韓国の市民団体「正義記憶連帯」が寄贈したとも記されている。
ミッテ区庁は2020年9月、少女像設置当時もこのような碑文の内容を事前に知らせなかった点を問題にして撤去命令を出した。しかしコリア協議会が裁判所に仮処分申請を出し、撤去命令を保留した。その後、少女像特別許可を2022年9月28日まで延長した。
それ以降は事実上法的根拠がないまま公共場所に設置された少女像を裁量で「容認(Duldung)」しているというのがミッテ区庁の立場だ。
2024/07/12 07:31
https://japanese.joins.com/JArticle/321041