プレミアリーガー黄喜燦「人種差別」 伊クラブが否定…「ジャッキー・チェンと言った」

投稿者: | 2024年7月17日

イングランドプロサッカープレミアリーグ(EPL)ウルバーハンプトンのFW黄喜燦(ファン・ヒチャン、28)に対して人種差別をしたと伝えられたイタリアのクラブ「コモ1907」側が「我々のクラブは人種差別を容認しない」として関連疑惑を否定した。

コモは16日(日本時間)、クラブのホームページと公式SNSで「我々のクラブはいかなる形態であれ人種差別を非難する」とし、このように明らかにした。この日の声明はクラブのオーナー、ミルワン・スワルソ氏の名前で掲載された。

 声明の内容によると、練習試合当時に選手の間でどのような言葉が行き来したかをコモ側が把握したところ、選手らが話した言葉は「彼(黄喜燦)を無視しろ。彼は自分をジャッキー・チェン(成龍)だと思っている」だった。コモ側は「試合場でチームメートが彼を何度も『チャニー』と呼んでいたのを確信した」と明らかにした。ウルバーハンプトンの選手らが黄喜燦をチャニーと呼んでいたので、コモ側も彼をジャッキー・チェンと言ったという釈明だ。ジャッキー・チェンは香港出身の有名なアクション映画俳優で、成龍という名前でも知られている。

コモ側は「我々の選手は意図的に相手をけなす発言をしていない」とし「一部のウルバーハンプトンの選手がこの事件をあまりにも誇張しているようで残念だ」と居直るような態度を見せた。コモ側のこうした釈明にもかかわらずクラブに対する批判は続いている。ジャッキー・チェンは東洋人を侮辱する言葉として海外でよく使われる。「アジア人はみんな似ている」という人種差別的な意味が込められているからだという。2019年には米ノースカロライナ州シャーロット市のスムージーキング店で職員が韓国人にジャッキー・チェンと書かれた領収書を渡して解雇された。

これに先立ちウルバーハンプトンは16日(日本時間)、クラブのホームページで「コモ1907(イタリア)との練習試合はマット・ドハーティのヘディングゴールで1-0で勝利した」とし「しかし黄喜燦が人種差別的な言葉を浴び、勝利が色あせた」と説明した。続いて「黄喜燦が人種差別的な発言を受けたことに怒ったダニエル・ポデンセが激しい反応を見せて退場になったが、ウルバーハンプトンは勝利をつかんだ」と伝えた。

スペインのマルベーリャで合宿中のウルバーハンプトンは現地時間の15日午後、マルベーリャの練習場でコモと練習試合を行った。コモは昨季イタリアセリエBで2位になり、今季セリエ1に昇格したクラブだ。

後半開始と同時に投入された黄喜燦は23分ごろ、コモ所属の選手から人種差別的な言葉を聞き、これに怒ったチームメートのポデンセがこの選手に手を出して退場になった。

ウルバーハンプトン側は「人種差別行為はいかなる形態であれ容認できない」とし「今回の件について欧州サッカー連盟(UEFA)に提訴する予定」と明らかにした。

2024/07/17 15:59
https://japanese.joins.com/JArticle/321270

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