バンコク毒劇物殺人事件の容疑者公開…日本病院への投資損失で犯行か

投稿者: | 2024年7月18日

タイ・バンコクの最高級ホテルの客室で外国人6人が遺体で発見された事件が、死亡者のうち1人による毒殺と推定されるという警察調査が発表された中で、容疑者の身元が公開された。
 バンコク・ポストなど現地メディアの17日(以下、現地時間)の報道によると、前日午前4時30分ごろ、バンコク市内ラチャプラソン地域のホテルスイートルームから遺体6体が見つかった。死亡者は37~56歳男性3人と女性3人で、国籍はベトナム系米国人2人、ベトナム人4人と確認された。

解剖検査の結果、死亡者の血液から微量の青酸カリが検出されたという。警察は6人が使ったティーカップ6個とコーヒーが入った魔法瓶から青酸カリの痕跡を確認した。亡くなった6人のうち1人が一行を毒殺し、本人も自殺したとみられるというのが警察の判断だ。

警察によると、容疑者はシェリーン・チョン(56)という女性で、ベトナム系米国人だという。この女性は現場で死亡した夫婦および他の2人の被害者に、日本のある大型病院への投資を誘ったが、投資がうまくいかず莫大な損失を抱えていた。

自身の投資勧誘が失敗につながって結局巨額の借金を抱えることになり、被害を与えた人々を毒殺して自分もその後に従ったと推定される。報道によると、チョンさんの投資勧誘によって生じた損失は約4400万円水準であるとされ、警察は「今回の事件は負債問題から始まったとみられる」と明らかにした。調査の結果でも、死亡者間に投資に関連した負債問題で紛争があったという遺族の証言があった。

バンコク警察部のNopasilp Poonsawat次長は「遺体で見つかった6人のうち1人がこの犯罪を犯したと確信している」と話した。

また別の警察高位関係者も「死亡した人々には自害などの外傷はなかった。誰かが死をもたらした」としながら「我々は彼らが飛行機を降りてからのすべての段階を追跡している」と伝えた。

有力な容疑者とみられているチョンさんは米国ビザを利用してタイを約5回訪問したことが確認された。

これに先立ち、バンコク市警察局のティティ・センサワン局長は死亡した宿泊客が15日午後にルームサービスで料理や飲み物を注文したが、料理は手つかずのままで、コーヒーやお茶など飲み物だけを飲んだ状態だったと説明した。センサワン局長は「底に残余物があるティーカップ6個があった」とし「警察が到着する約24時間前に死亡したとみられる」とした。

当初、警察は合計7人が客室5室を予約した事実を確認し、死亡者6人を除いた残り1人を有力な容疑者として疑っていた。しかし7人目の人物はすでに10日出国したことが確認されて容疑の線上から除外された。

2024/07/18 15:03
https://japanese.joins.com/JArticle/321321

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