韓国外交長官、中国党書記と会談…「高官級交流の継続を」(1)

投稿者: | 2024年4月25日

韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官が24日、朝中国境地域の中国遼寧省のトップ、郝鵬・省共産党委員会書記と昼食会を開き、「韓中高官級の交流を継続しよう」と述べた。韓日中首脳会議日程が来月26、27日に最終調整されている中、韓中間の高官級交流再開の動力を確保できるかが注目される。

◆「韓国企業の投資環境を安定的に」

 外交部によると、趙長官はこの日午後、郝書記との会談で経済安全保障の側面に重点を置いて対話した。趙長官は「韓国企業のために、より一層安定的で予測可能な投資環境の形成に注力してほしい」とし「原材料などサプライチェーンの需給に支障がないよう協力してほしい」と述べた。

また「韓国は中国をサプライチェーンから排除するような脱中国化を進める意図はない」とし「地政学的な環境の変化が両国関係に与える困難を最小化するため共に努力するべき」と述べた。「米国と同盟・友邦はデカップリング(サプライチェーンなど分離)を進めてはいけない」と繰り返し強調する中国の立場を考慮した発言と解釈される。

これに対し郝書記は「今後も多くの韓国企業が遼寧省に投資することを希望する」とし「遼寧省が韓国と経済・人文・文化交流増進のために必要な役割をする」と述べた。瀋陽・大連などがある遼寧省は東北3省の経済中心地で、CJバイオ、ポスコCLPC、SKハイニックスなど韓国企業500社が進出している。

◆コロナ後に初めて党書記が訪韓

郝書記の訪韓は新型コロナ以降、中国の地方党書記では初めてとなる。中国の党西暦は韓国でいうと「道知事」に該当する。郝書記は2022年から遼寧省党書記を務めているが、チベットや青海省など地方政府で勤務して地方行政業務に優れ、国有資産監督管理委員会を経て国有企業監督経験も備えている。

郝書記は現在党中央委員だが、次回党大会で政治局員が予想される人物の一人に挙げられる。中国の習近平国家主席も浙江省党書記(2002-07)出身だ。中国で有望な地方官僚が後に中央政治の舞台で大きく活躍する可能性は今も残る。

2024/04/25 14:48
https://japanese.joins.com/JArticle/317907

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