2024パリオリンピック(五輪)で最年少韓国代表選手として出場したパン・ヒョジン(17、大邱体高2年)が今大会の韓国選手団の中で初めて五輪新記録を出し、個人戦で好スタートを切った。
パン・ヒョジンは28日(現地時間)、仏アンドル県シャトールーで行われた大会10mエアライフル女子本戦で634.5点をマークし、全体1位で8枚の本戦行きチケットをつかんだ。さらに五輪新記録を更新して旋風を予告した。
本戦には44人が出場し、60発の合計記録(1発あたり最高点数10.9点)で上位8人を選んだ。
パン・ヒョジンは1シリーズ106.2点と2位でスタートした。続く2、3シリーズでもそれぞれ105.7点、104.8点と上位圏を維持し、4シリーズ106.6点でトップに立った。続いて5シリーズ105.9点、最後の6シリーズ105.3で全体1位になった。
総得点634.5点は五輪新記録だ。従来の最高記録は2020東京五輪でノルウェーのヘグ・デュスタドがマークした632.9点だった。デュスタドはこの日、3年前より高い633.2点だったが、パン・ヒョジンに五輪新記録を渡すことになった。
2007年生まれのパン・ヒョジンは友人の誘めて初めて銃を握った。すぐに頭角を現して大邱(テグ)地域で有望選手として注目され、経験のために出場した3月のパリ五輪韓国代表選抜戦で1位になって生涯初めて五輪の舞台を踏んだ。
韓国射撃の五輪史で高校生射手は計5人いた。1992年バルセロナ五輪のヨ・カプスンをはじめ、2000年シドニー五輪のカン・チョヒョンとソン・ジヨン、2004年アテネ五輪のチョン・ミンホとアン・スギョンが高校生でオリンピアンになった。そして20年が経過した今大会でパン・ヒョジンがその系統を引き継いだ。
五輪新記録も貴重な成果だ。1988年ソウル五輪でアン・ビョンギュンがエアライフル男子で初めて五輪新記録を更新し、2016年リオデジャネイロ五輪で秦鍾午(チン・ジョンオ)が歴史を塗り替えた。
パン・ヒョジンは当初、パク・ハジュンと共に前日に行われた10mエアライフル混合団体メンバーとして出場する計画だった。しかし現地到着後にコンディションが上がってきた先輩のクム・ジヒョンがパク・ハジュンのパートナーに決まり、チェ・デハンと共に出場した。結果は9位で決勝進出はならなかったが、翌日の個人戦で堂々と1位になって波乱を予告した。この日に共に出場したクム・ジヒョンは630.9点で9位となり、決選進出チケットを逃した。
五輪新記録と共に快調の競技力を立証したパン・ヒョジンは29日午後4時30分(日本時間)から10mエアライフル女子決勝に臨む。
2024/07/29 10:31
https://japanese.joins.com/JArticle/321702