尹錫悦政権の「親日」をめぐる議論で真っ二つになった光復節

投稿者: | 2024年8月13日

 親日派(編集者注:附日派 日本統治時代に日本帝国に賦役した反民族行為者)を擁護してきたキム・ヒョンソク新独立記念館長の任命に反発し、光復会など独立運動関連団体が政府主催の光復節記念式典への欠席を相次いで宣言している。共に民主党など野党もキム館長の任命撤回を求め、光復節記念式典への欠席を宣言した。

 光復会は12日、第79周年光復節記念式典を15日午前10時、ソウル白凡(ペクボム)記念館で行うと発表した。光復会をはじめ37個の独立運動関連団体が結成した「独立運動団体連合」が共に行事を主催する。これに先立ち、イ・ジョンチャン光復会長は先週、政府の記念式典と尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領招請昼食会に出席しないと宣言した。光復会が別途に光復節記念式典を開くのは、政府の「建国節推進」をめぐる議論とニューライトと言われる独立記念館長の任命など、一連の動きが日本右翼の植民支配合法化と流れを共にするとみているためだ。

 共に民主党のパク・チャンデ党代表職務代行兼院内代表はこの日、党最高委員会議で「キム・ヒョンソク館長の任命は大韓民国のアイデンティティを根こそぎ揺るがし、歴史を否定する暴挙」だとしたうえで、「(尹錫悦大統領は)キム・ヒョンソク独立記念館長の任命を直ちに撤回し、無理な人事強行に対して国民に謝罪せよ」と要求した。民主党をはじめ、祖国革新党と進歩党、新しい未来、社会民主党、基本所得党など野党6党は光復節記念式典に出席しない方針だ。同日夜、6党は「キム・ヒョンソク独立記念館長の任命撤回要求決議案」も国会議案課に共同提出した。

 イ・ジョンチャン光復会長は同日、光復会館を訪れたウ・ウォンシク国会議長との面会で、自分がキム館長の任命を強く批判した後、大統領室の懐柔があったと述べた。先週、チョン・グァンサム市民社会首席補佐官が訪れ、「建国節を制定しないから、光復節行事に出席してほしい」と要請したということだ。パク・テソ国会議長公報首席秘書官は、「同日午前、チョン・ジンソク大統領秘書室長もイ・ジョンチャン会長に電話をかけ、同じような要請をした」と伝えた。

 独立記念館が毎年光復節に開いてきた記念式典も突如取り消された。国家報勲部関係者は「今年は新任のキム・ヒョンソク館長が政府主催の光復節記念式典に出席することにし、独自の自主記念式典は開かないことにした」と説明したが、記念館内外には最近キム館長をめぐる親日という批判が負担になったためだとみられている。独立記念館労組は同日、「独立記念館を親日記念館にしようとするキム・ヒョンソク新任館長は直ちに辞任せよ」という内容の声明を発表した。

2024/08/12 00:04
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/50826.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)