韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と日本の岸田文雄首相が、12回目であり現職としては最後の首脳会談を6日に行った。両首脳はこの日、3時間40分を共にした。1時間40分は首脳会談で、2時間は晩餐だった。2人の関係をより詳細に知ることができたのは青瓦台(チョンワデ)本館で行われた夫婦同伴の晩餐のほうだった。
尹大統領は晩餐の挨拶で「昨年3月の日本訪問以降、1年半の間に、ただ国益を思う心と岸田首相との強固な信頼を基に、未来に向かって力強く進むことができた」とし「今、両国国民は過去のどの時期よりも活発に交流していて、未来に向かう韓日関係の新たな歴史を共に刻んでいる」と述べたとチョン・へジョン大統領室報道官は伝えた。続けて「韓日関係の改善は決して順調ではない過程だった」とし「今後も予測しがたい難関が訪れるかもしれないが、揺らいではいけない」と述べた。続いて「韓日関係を発展させていくのは選択ではなく歴史的責務」とし「岸田首相が韓日関係発展のために、変わらず力添えをしてほしい」とした。
続けて発言に出た岸田首相が韓国語で「皆さんに会えてうれしい。今日は素敵な夕食会にお招きいただき、心より感謝いたします」と言って答辞を始め、一座からは大きな拍手が起こった。この日午後に入国して1泊2日の訪韓日程をスタートした岸田首相は、今回が在任中3回目であり最後の訪韓となる。今月末に自民党の新総裁が選出されれば、総裁と首相職から退くことになる。お別れの席で岸田首相は韓国のことわざも引用した。岸田首相は「韓国のことわざに『雨降って地固まる』とある」とし「日韓は隣国なので困難もあったが、共に困難を克服して絆を深めてきた」とした。
その後、「日韓関係にはこれまで激しい雨が降ったこともあるが、尹大統領と雨に濡れた道を共に足で固めてきたことが日韓関係の新しい始まりだった」と回想した。また「今後もたとえ意見の相違があっても、持続的に話し合い、共に知恵を出し合い、道を切り開いていきたい」とし「『瓊瑶世界』という言葉のように、現代にも日韓両国が互いを照らし合うことによって、地域と世界で共に光を放つことを希望する」とした。瓊瑶世界とは、2つの宝玉が互いに照らし合うという意味で、朝鮮通信使の朴安期(パク・アンギ)が静岡県清見寺に残した扁額(文字を書いて建物に掲げた額縁)に刻まれている。朝鮮と日本が互いに信頼して交流し、良好な関係になろうという意味だ。
2024/09/07 10:01
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