旧日本軍の従軍慰安婦被害者である女性が7日に死去した。100歳だった。1924年に慶尚南道で生まれたこの女性は18歳の時に「紡織工場に就職させてやる」と誘われて「アキコ」という名前で中国・黒竜江省にある慰安所に連れて行かれ、4年間にわたりつらい経験をした。日本による植民地支配からの解放(日本の終戦)後も故国に帰ることができず、中国のある村で暮らし、中国・朝鮮族の男性との間に2男1女をもうけた。そして60年たった2001年にようやく女性は故国に戻り、家族と再会した。女性は慰安婦被害者として韓国政府に登録され、駐韓日本大使館前の「水曜デモ」や海外での証言などに参加、旧日本軍の蛮行を知らせるため常に先頭に立ってきた。葬儀は遺族の意思により非公開で行われる予定だ。
この女性の死去により、生存している慰安婦被害者は8人のみとなった。8人の平均年齢は95歳だ。韓国女性家族部(省に相当)の関係者は「残る従軍慰安婦被害者の方々の名誉と尊厳を取り戻すための記念事業を引き続き推進していく」と述べた。
ク・ドンワン記者
2024/09/09 09:40
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