「辛格浩先代会長のリーダーシップ讃える」評伝作る辛英子母子…落ち着かないロッテ(2)

投稿者: | 2024年9月10日

◇辛格浩事業疎ましいロッテグループ

だがロッテ財団と元役員のこうした活動にロッテグループは落ち着かない様子だ。ロッテグループ系列会社のある元CEOは「ロッテ持ち株次元で評伝準備作業を反対し執筆作業を中断するよう勧めた」と主張した。彼は「グループは非常経営で困難を経験しているが持ち株会社の承認を受けていない活動を展開するのかとの指摘を受けた」と伝えた。

 ロッテグループと財団の足並みの乱れは今年初めから続いている。ロッテグループは1月に辛名誉会長の命日を翌日に控えソウルのロッテワールドタワーで4回忌追悼式を行った。ここは2021年に辛名誉会長生誕100周年を記念して胸像と記念館を作った場所だ。これに対しロッテ財団は2月に蔚山(ウルサン)の辛名誉会長の墓地で4回忌追悼式を開いた。4月にはソウルの辛格浩ロッテ奨学館に胸像を設置した。

ロッテ財団は5月に辛名誉会長の一代記を描いたミュージカル「ザ・リーダー」を制作したりもした。財団が辛東彬グループ会長と息子であるロッテ持ち株の辛ユヨル未来成長室長(専務)を公演に招いたが来なかったという。辛会長と経営権紛争を行った辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)元日本ロッテホールディングス副会長(SDJコーポレーション会長)は祝いの花輪を送ったことが確認された。

彼らは蔚山の辛格浩記念公園造成に対しても溝を見せている。ロッテ財団は辛名誉会長の生家とロッテ別荘近くに記念館と公園を作ると明らかにしたが、ロッテの別荘は辛東主・辛東彬兄弟が半分ずつ個人名義で所有している建物だ。ロッテ財団関係者は「財界順位に比べ貧弱な創業者の生家がグループの格に合った地域の名所になると期待している。反応を見せた辛東主元会長と違いロッテグループの回答がなく事業が進んでいない」と話した。

◇「創業者推し行き過ぎ、反感を懸念」

ロッテグループは「財団の活動はグループと別個」と線を引いている。ロッテ持ち株関係者は「創業者の業績を過度に際立たせる活動はむしろ大衆の反感を買いかねない。現在の財団の活動が懸念される側面がある」と話した。

財界では辛東彬会長率いるロッテが業績不振に陥る状況で、辛英子議長が辛名誉会長の経営能力を強調し父と親密な関係だった点を強調する状況にロッテグループが疎ましがっているとみている。辛議長の2人の娘であるロッテ奨学財団のチャン・ヘソン理事長とホテルロッテのチャン・ソンユン専務が辛ユヨル専務の経営継承作業に亀裂を起こしかねないという懸念もあるとの見方も出ている。ロッテ財団は「辛名誉会長を再照明する活動に集中しており経営参加とは関係がない。現在ロッテグループが経営難に陥っているだけに創業者の精神をさらに強調しなければならない時期」と話した。

2024/09/10 10:37
https://japanese.joins.com/JArticle/323505

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