ロシアのプーチン大統領が10日(現地時間)、中国が参加する大規模な海軍訓練を開始しながら米国を牽制する発言をした。プーチン大統領は「米国が軍備競争を挑発している」と主張した。
タス通信やスプートニク通信によると、プーチン大統領はこの日、ロシア海軍の「大洋(Ocean)2024」訓練開会式に画像で参加し、「米国はすでに最新ミサイルシステムをアジア太平洋地域に移転・配備する作業をしている」と述べた。続いて「米国とその同盟国はいわゆる『優先地域』に中・短距離打撃武器を配備する計画だと公開的に宣言している」とし、太平洋西側の島嶼地域とアジア太平洋の一部の国が「優先地域」とみられると指摘した。
また、米国がウクライナを利用してロシアに戦略的敗北を与えようとし、ロシア西部の国境と北極、アジア太平洋地域で軍の駐留を増やしているとし、「軍備競争を挑発している」と批判した。プーチン大統領はこの日、約5分間の演説で米国の脅威を5回非難したと、タス通信は報じた。
今回の訓練に対するロシアの自信も表れていた。プーチン大統領は大洋2024訓練について「我々が海上でこれほどの大規模な訓練をするのは30年ぶり」と強調した。ロシア大統領府のペスコフ報道官は「複数の大洋で同時に行う史上初の大規模海軍訓練」と意味付けした。ロシアと中国は東海(トンヘ、日本名・日本海)とオホーツク海で海軍・空軍合同訓練を実施し、15カ国の代表がオブザーバーとして参加する。
プーチン大統領は今回の訓練で高精密武器と現代・先端武器の使用を演習する予定だとし「我々は戦略核の要素を含めて海軍を引き続き強化する」と明らかにした。
同日、ブリンケン米国務長官は英国を訪問し、「ロシアがイランから弾道ミサイルを導入してウクライナを相手に数週以内に使用する可能性が高い」と述べた。ブリンケン長官は「ロシアとイランの協力拡大は欧州の安保を脅かす。(ロシアとイランの技術共有は)双方向であり核イシューを含む」と話した。
2024/09/11 09:46
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