「北朝鮮、先月中国から白酒176万ドル相当を輸入」

投稿者: | 2024年9月23日

北朝鮮が8月の1カ月に中国から伝統酒の「白酒」を100万ドル以上輸入していたと米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)が22日に報道した。

VOAは中国海関総署が20日に公開した朝中貿易細部資料を引用し「北朝鮮の対中白酒輸入額は176万3000ドル。これは7月の北朝鮮の輸入額4万7770ドルより37倍多い水準」と伝えた。合わせて「1~7月の月平均白酒輸入額8万ドルより168万ドル多かった」と付け加えた。

 北朝鮮は1~7月に中国からのビール、蒸留酒、ウォッカなど酒類の輸入を大きく減らしていた。この期間に北朝鮮が輸入した酒類の総額は328万5000ドルで、昨年の同時期の輸入額628万2000ドルの半分を下回る金額だ。

白酒のほかの酒類の輸入額は以前と特に差がないのに対し、白酒輸入だけ大きく増えているとVOAは伝えた。ただ輸入を増やした背景はわかっていない。

国連安保理は2006年に採択した対北朝鮮決議1718号を通じて北朝鮮のぜいたく品輸入を禁止した。2016年に採択された2270号と2321号を通じ再度対北朝鮮ぜいたく品取引禁止規定を明示した。

これに伴い、米国と韓国、日本、欧州連合(EU)は対北朝鮮制裁規定に適用されるぜいたく品リストを整理して発表したが、ここにはウイスキーとワインなど高級酒類が含まれている。

北朝鮮経済専門家であるブラッドリー・バブソン元世界銀行顧問はVOAに「先月の貿易増加が新たな傾向を示すものなのか、そうでなければ単純に1カ月だけの一時的な現象なのかが重要だ」とし、今後数カ月間の貿易傾向を見守る必要があると明らかにした。

また「ポストコロナ時代にも制裁は依然として法的に維持されているが、中国がロシアと同じように制裁を完全に無視はしなくても緩和しているという事実を示すもの」と分析した。

2024/09/23 13:01
https://japanese.joins.com/JArticle/324033

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