日本から済州(チェジュ)に向かう国際クルーズ船観光が相次ぎ売り切れるなど済州が日本人観光客の人気を呼んでいる。持続的な韓流人気にコロナ禍が終息しクルーズ商品がいずれも満席となっている。また、猛暑が和らぎ日本人の間で「秋の済州観光」への関心が高まっているとの見方が出ている。
◇歩きやすい秋迎え日本人クルーズ客歓?
済州観光公社と観光業界などによると、今年に入って済州には西帰浦(ソグィポ)を通じて日本人観光客がクルーズ船1隻当たり3700人ずつ訪れている。日本人観光客が利用する船はアジア最大規模の船舶である17万1598トン級の「MSCベリッシマ号」だ。こうした日本発のクルーズは5月に3回、今月2回入港した。また、来月に1回、11月には2回さらに済州を訪れる予定だ。
済州観光公社は日本のクルーズ専門旅行会社を主要ターゲットにセールス活動を展開した結果、今年合計8回の商品をすべて売り切った。済州観光公社は済州への道中に船内で済州観光説明会を開き広報ブースを運営する。個別の観光客を対象に天地淵(チョンジヨン)の滝訪問プログラムを支援するなどクルーズ観光の質を高めるのにも力を入れている。
◇済州~日本直行便不足…クルーズ船で克服
済州観光公社は日本クルーズ観光客が済州で楽しい経験をできるよう歓迎行事とともに観光プログラムを持続して改善していく計画だ。済州観光公社は「済州と日本を結ぶ航空便が不足している状況でクルーズ船を通じて観光の道がひらけた。今後マーケティング活動を強化したい」と話した。7月まで済州と日本を結ぶ直行便はティーウェイ航空の関西便が週7便だけだった。7月からは大韓航空が済州から成田まで週7便の直行便を運航している。
◇2年前より日本人観光客45倍に
クルーズ船観光客を含め今年に入り7月まで済州を訪れた日本人観光客は3万7913人で、昨年の3万4428人より10.1%増えた。コロナ禍の最中だった2022年は7月までで836人が訪れたことを考慮すれば45倍以上増えた数値だ。
済州を訪ねた日本人観光客は城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)、ソプチコジ、天地淵の滝など済州の自然景観と、免税店など外国人向けの通りが活性化した済州市蓮洞(ヨンドン)、中文(チュンムン)観光団地などを主に訪れている。済州オルレキルなどを歩く観光客も多い。
2000年代初めには済州を訪れる外国人はほとんどが日本人だった。しかし2009年には中国人が25万8414人で日本人の18万3136人を追い抜き、人気が落ち込んできた。だが最近では中国人観光客とともに再び増加している。
済州観光公社のムン・ジョンヒョク広報課長は「日本人観光客は依然として済州への関心が高い。来年も日本発のクルーズ船観光客を増やすため現地の旅行会社と協力を強化する」と話した。
一方、済州観光公社は最近大邱(テグ)EXCOで開かれた「第19回地方公共機関の日」の行事で、済州観光活性化と地方公共機関の革新発展寄与の功労を認められ政府褒賞である大統領団体表彰を受けた。こうした賞を受けたのは全国の地方観光公社と済州の公企業で初めてだ。
2024/09/25 17:23
https://japanese.joins.com/JArticle/324167