ミシュランシェフも惚れた、日本も魅了した韓国「スンデステーキ」の秘訣(1)

投稿者: | 2024年4月30日

コロナパンデミックから出前の日常化、韓食のグローバル人気まで。最近10年間で韓国F&B業界を取り囲む環境はどの分野よりも目まぐるしく変化した。そのため白旗を揚げて離れた人が多い。だが、失敗を繰り返しながらも諦めず、そのことでむしろ耐える体力をつけて成長した人もいる。「スンデ実録(シルロッ)」「Pizeria’o」を運営するHEESTORYFOOD(姫ストーリーフード)のユク・ギョンヒ代表(61)は危機に耐えて一つずつ自分だけの夢をかなえていった。2011年大学路(テハンノ)のスンデ(豚の腸詰)専門店を買収して本格的に業界に参入したユク氏は今や韓国を越えて、日本に韓国のスンデを伝道している。昨年日本に現地法人を設立して本格的にスンデステーキを伝えたユク氏は「韓食弁当」ブランドをローンチングして韓食伝導師として広く活動している。

--日本に進出した契機は。

 「コロナで空の便が激減し、日本にいる知人の要請でスンデステーキを送ってあげた。知人が周辺の人々と分けて食べたところ『本当においしい』『また食べたい』という反応があったことをを伝えてくれ、輸出をしてみてはどうかと勧められた。輸出は過程が難しいため日本現地で作ってみようと思い、工場を探し始めた。何度も日本を訪問して運良く5代にわたって肉加工をしてきたソーセージ職人の尾島秀樹さんと出会ってレシピを伝授し、韓国と同じ味を出すことに成功した。2023年初めに日本法人を設立した」

--日本現地反応はどうか。

「東京の有名韓国食堂である人形町『一味』、大手町『ナム』のほか、丸の内の『ぽど』などで販売したが人気を博した。現地ではスンデという食べ物に対する先入観がなかったためか、さまざまなスタイルで楽しんでくれている。例えばグローバル美食ガイド『La Liste(ラ・リスト)』にランクインした須賀洋介さんが運営するバー、スプラウトカフェさくら坂『S bar』でスンデドッグ(スンデステーキを短くした形態)を使ったメニューを販売中だ。フレンチシェフが韓国のスンデで作ったメニューを味わって、長年の夢をかなえることができたという思いでしみじみとした」

--スンデの種類は多いが、日本で人気がある製品は。

「スンデステーキとスンデドッグだけを販売している。スンデステーキは韓国スンデ実録の代表メニューでもあるが、ナッツ類など28種類の材料を入れて作ってフライパンで焼いて食べるスンデだ。2013年に最近の人々が好きなスンデにはどんなものがあるだろうかと研究した末に初めて出したスンデだが、日本でも受け入れられた。味は基本で、ヘルシーなメニューとして好まれている。スンデドッグはスンデステーキを料理に使いやすいように短くしたものだ」

--韓国でも食品のオンライン販売が急増したが、日本はどうか。

「現地の反応も上々で、活発に事業を広げる計画だ。まず日本でもオンラインが主要流通チャンネルとして位置づいていて、当社もオンラインで販売している。Yahoo、楽天、アマゾンジャパンで販売しているが、売上は徐々に増加している。ホームショッピングも準備中だ。最近は韓食弁当ブランド『姫 DELI by スンデ実録』の準備で忙しい。スンデとトッポッキ(もち炒め)からチェユッポックム(豚肉の甘辛炒め)まで当社のラインナップをすべて紹介しようという覚悟で作ったブランドだ。東京の三越日本橋デパートで5月15日から21日までポップアップショップを開くが、この時に弁当を公開する計画だ」

2024/04/30 10:49
https://japanese.joins.com/JArticle/318052

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