1週間後の米大統領選挙、「トランプ」に揺れる金利・為替・株価・金・銅…

投稿者: | 2024年10月29日

 11月5日に行われる米国大統領選挙が一週間後に迫った中で、共和党候補であるドナルド・トランプ元大統領の当選を見込む投資家の動きが金利・為替レート・株価のみならず金や銅の価格まで揺さぶっている。市場では選挙結果に対する見通しが変わる度に市場変動性が大きいとの予測が多い。

 金利とこれに影響を受けた通貨価値(為替レート)の変動が目立つ。米国連邦準備制度(Fed)の利下げ速度が遅くなると予想される中で、トランプが当選する場合、国債発行が増えるという展望が広がり米国国債の金利上昇傾向は続いている。10年満期国債の収益率がこの1週間で0.16ポイント上昇し、年4.24%に達した。

 米ドル相場の上昇傾向も続いている。28日、国際金融センターによると、先週1週間でユーロと円の価値がそれぞれ0.7%、1.8%下落した。ウォン相場も下落し、対ドルウォン相場が1369.7ウォンから1388.7ウォンへとウォン安が進んだ。ウォン相場は28日、ソウル外国為替市場で前週末比1.8ウォン高い1390.5ウォンで取引を開始し、取引序盤には1391.5ウォンまでウォン安が進み、7月22日(取引中1390.0ウォン)以来、約3カ月ぶりに取引中1390ウォン台に達した。ただ、この日は株価が強気を見せ、午後3時30分基準で3.7ウォン下がった1385.0ウォンで取引された。

 東京外国為替市場では、日本の与党自民党が衆院選で過半数の議席確保に失敗した影響も重なり、円相場が153円台半ばまで円安が進んだ。

 28日、ソウルの株式市場ではコスピ指数が1.13%、コスダック指数が1.80%上昇した。外国人投資家が取引日数で34日ぶりにサムスン電子の株式を小規模で買い越したが、有価証券市場で約1300億ウォン分を売り越し、コスダック市場では約1800億ウォン分を買い越しするなど概して様子見だった。キウム証券のハン・ジヨン研究員は「株式市場の足を引っ張っているのは債券市場と外国為替市場の変動性であり、トランプ当選時の財政赤字深化およびインフレ再加速の憂慮などが反映されたと見られる」と分析した。

 金や銅などの原材料価格にも米大統領選挙の見通しが反映されている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物価格は今月25日まで3.37%上昇した。サンサンイン証券のチェ・イェチャン研究員は「米国債金利が上昇し、金価格には下方圧力が優勢だったが、トランプ候補の当選可能性が高まった点が金価格の上昇要因として作用した」と分析した。

 反面、銅価格は下がっているが、トランプ前大統領の強力な対中国関税公約の影響との分析が出ている。トランプ在任時期の2018年、米・中貿易紛争が本格化した時も銅価格が人民元の価値と共に急落した経緯がある。LS証券のホン・ソンギ研究員は「(トランプ元大統領の)親化石燃料政策は新再生部門の銅需要を鈍化させる要因」と見通した。

2024/10/28 19:21
https://japan.hani.co.kr/arti/economy/51480.html

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