独島(ドクト)領有権主張も続いた。教科書は「日本の占領が解除されると、韓国は李承晩(イ・スンマン)ラインを一方的に宣言して竹島を占拠した」と述べた。そして「歴史上、朝鮮王朝が竹島を領有した事実はない」とし「江戸時代の日本漁船など停泊地として利用された」と主張した。日本政府の立場と同じく独島について「日本固有の領土で韓国は現在も不法占拠を継続し、竹島問題は未解決の状態」と記述した。
右翼教科書に分類される令和書籍の追加合格は異例に挙げられる。当初、先月22日に中等教科書検定対象に含まれたが、発表直前に留保された後、約1カ月ぶりに追加合格が発表されたからだ。
文部省はこの日の追加の合格について「情報管理状況などについて確認をした結果、合格決定をした」という立場だけを表した。これに先立ち共同通信が令和書籍に対する文部省の留保決定について「情報の事前漏出によるもの」という報道をしたことがあるが、具体的な理由は伝えられなかった。
市民団体は反発した。たとえ日本国内の右翼教科書の採択率が高くないが、教科書を通した歴史歪曲が深まっているという点を懸念した。アシア平和と歴史教育連隊、アシア平和と歴史研究所はこの日、声明を出し、「日本政府は過去の問題を認めなければ未来の平和とパートナー関係を害するしかないという歴史的な教訓を忘れないことを望む」と促した。外交部は強い遺憾を表す報道官の声明を出し、姜仁仙(カン・インソン)第2次官が相星孝一大使を呼んだ。
外交部報道官は声明で「独島に対する不当な主張と日本軍慰安婦被害者問題、強制徴用問題、植民支配に関する極めて非常識で理解できない嘘の記述を含めた教科書を検定を通過させたところに深い遺憾を表明し、即刻是正を求める」と明らかにした。
2024/04/20 12:22
https://japanese.joins.com/JArticle/317675