韓国の報道自由度が1年間で15段階後退したという評価を受けた。
フランスのパリに本部を置く「国境なき記者団」(RSF)が3日に公開した「2024世界報道自由度指数」報告書によると、韓国の報道自由度は62位を記録した。昨年の47位から15段階後退した。韓国と同水準の順位の国は61位のウクライナ、63位のマラウィなどだ。
RSFは180カ国の報道自由度環境を評価し「良い」「良好」「問題あり」「悪い」「非常に悪い」で分類する。
韓国は46位のイタリア、55位の米国、70位の日本などとともに3番目のグループである「問題あり」に含まれた。昨年は「良好」に含まれた。
RSFは「韓国のいくつかの報道機関が名誉毀損などの容疑で起訴の威嚇を受けた」と指摘した。
続けて「コミュニケーション技術の先頭走者である韓国は言論の自由と多元主義を尊重する自由民主主義国だが、企業との利害関係などによりジャーナリストが見張り役としての役割を正しく遂行できないケースもたびたびある」と評した。
合わせて「韓国のジャーナリストは時々オンラインで炎上の被害者になったりもする。しかしこれに対する保護はほとんどなされていない」と指摘した。
北朝鮮は昨年の最下位から3段階上昇した177位を記録した。ミャンマーが171位、中国が172位、ベトナムが174位などアジア諸国のメディア環境が良くなかった。アジアでは東ティモールが20位で最も高かった。最下位はアフリカのエリトリアだった。
1位は8年連続でノルウェーが占めた。デンマークが2位、スウェーデンが3位に上がるなど全般的に北欧諸国が強かった。このほかオランダ、フィンランド、エストニア、ポルトガル、アイルランドが上位グループ8カ国に含まれた。
韓国は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の2006年に過去最高となる31位を記録したが、李明博(イ・ミョンバク)政権時代の2009年に69位まで下落し、朴槿恵(パク・クネ)政権時代の2016年には過去最低である70位まで落ちた。文在寅(ムン・ジェイン)政権時代の2018~22年は41~43位水準を維持した。
2024/05/05 09:32
https://japanese.joins.com/JArticle/318252