【現場から】「パットコンテスト」になった韓国女子ゴルフ、日本から教訓を得るべき

投稿者: | 2024年12月30日

かつて全米女子オープンゴルフ大会は韓国選手が特に強く、笑い話として「米国で開かれる韓国女子オープン」とも呼ばれた。すべて昔のことだ。6月に開催された全米女子オープンのトップ10には日本の選手が5人も入った。韓国の選手はいなかった。全米女子オープンは最も難しい大会であり、韓国選手が最も活躍していたが、そのような伝統は消えた。

他のメジャー大会、LPGA(米国女子プロゴルフ)ツアー一般大会の成績でも日本が韓国を上回る。来年はその差がさらに広がる見込みだ。来年のLPGAツアー新人選手は日本が6人、韓国が3人だ。Qシリーズも1位が山下美夢有、2位が岩井千怜と日本選手が上位を占めた。

 1980代の円高のおかげで日本女子ツアーの賞金はLPGAに匹敵した。日本選手は自国ツアーに安住し、徐々に孤立して没落した。「失われた30年」は日本の経済だけでなく女子ゴルフにも該当した。日本は2019年に渋野日向子がAIGオープンで優勝するまで42年間もメジャー大会の優勝がなかった。

2010年に就任した小林浩美JLPGA会長は「国際競争力強化」を目標に設定した。10年間余り粘り強く取り組んだ政策の成果が表れている。JLPGAは所属選手のLPGAメジャー大会挑戦を促した。メジャー大会の賞金などの成績を日本JLPGAツアーの成績に含めた。またメジャー大会出場は「2年連続JLPGA同一大会不参加禁止」の例外事由にした。

KLPGAは自国ツアーが大きくなると、所属選手のLPGAメジャー大会出場の道を狭めた。特に国内で開催されるLPGA大会への所属選手の参加を事実上阻止した。30年前の日本の道にたどっている。

スター選手の流出とそれによるツアーの縮小を懸念するKLPGAの悩みは理解できる。しかし日本の開放政策が長期的にはより有効だった。韓国選手が世界最高だった当時、優秀な有望株が次々と登場し、国内ツアーも拡大した。LAドジャースの大谷翔平のメジャーでの活躍が日本プロ野球の興行に障害になったりはしない。

2024パリオリンピック(五輪)女子ゴルフで山下美夢有が難しい場面で連続でパーセーブをするのを見て驚いた。難しいコースで鍛えられていなければ不可能なことだ。

韓国選手らは難しい全米女子オープンでそのように粘って11勝をつかんだ。

JLPGAは世界舞台で競争力を持てるようコースを難しくする。3ラウンド大会のうち相当数を4ラウンドに変えた。

一方、韓国のコースはますます簡単になっている印象を受ける。KLPGA大会の中継を見ると、パー4のホールで8番より長いアイアンを握る姿がほとんど見られない。コースが長くて難しければ選手が抗議して競技の時間が遅れ、「良いものが良い」という方向に進むという声が聞こえる。要するにグリーンに次々とのせて勝負をする「パットコンテスト」になっていく状況だ。日本でも難しくなったコースに不満があった。選手を説得する一方、レジェンド級選手にコースセッティングを任せて目標を貫徹した。

5年前まで世界を圧倒していた最強の韓国女子ゴルフが危機状況を迎えた。沈滞は予想以上に長引くかもしれない。挑戦意識が消えた選手、容貌重視文化、規模ほど大きくなった協会の政治争いなど原因はさまざまだ。プライドが傷つくかもしれないが、さらに手遅れになる前に日本から学ばなければいけない。

ソン・ホジュン/ゴルフ専門記?

2024/12/30 16:12
https://japanese.joins.com/JArticle/328022

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