世界主要国首脳、新年のあいさつ発表…経済克服、国益守護、選択の年

投稿者: | 2025年1月2日

2025年を迎えて世界主要国の首脳は一斉に新年のあいさつを発表した。希望と勇気、苦難克服のようなありがちなあいさつもあったが、国民投票の示唆やテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を非難した内容もあった。

中国の習近平国家主席は1日、2025年の新年のあいさつで「現在、経済運営は一部新たな状況に直面し、外部環境の不確実性という挑戦もある」としながら「しかし努力を通じて克服することができる」と述べた。昨年のあいさつでは中国の企業経営難や就職難に言及して「心配」という表現を使ったこととは対照的だ。

 習主席は「われわれは国内外の環境変化がもたらした影響に積極的に対応して政策の組合を出し、高品質の発展を着実に推進した」と強調した。習主席は台湾問題に対して「両岸(中国と台湾)同胞はひとつの家族」としながら「誰もわれわれの血脈と情を切り離すことはできず、祖国統一の歴史的流れを邪魔することはできない」とした。

これに関連して台湾の頼清徳総統は新年の記者会見で「台湾は中国と対等であることと尊厳という原則に基づき、健やかで秩序ある交流を行うことを希望する」としつつも「両岸交流を阻んでいるのは台湾ではなく中国」と指摘した。

1999年12月31日から権力を握っているロシアのウラジーミル・プーチン大統領は今年執権25年を迎える。プーチン大統領は新年のあいさつで「われわれは最も難しい挑戦に対して成功裏に対処した」とし「すべてのことがうまくいくと確信している」と明らかにした。ウクライナ戦にはっきりと言及はしていないが、ロシア軍人を「英雄」と表現した。プーチン大統領は「(軍人は)国家の平和と安全を保障する偉大な任務を遂行した真の英雄」としながら「ロシア軍の勇気と勇猛さを誇らしく思う」とした。

石破茂首相は年頭所感を通じて「ロシアのウクライナ侵攻や、北朝鮮による弾道ミサイルの発射など国際情勢は厳しく複雑だ」とし「外交と防衛を車の両輪として、我が国の国益を守り抜く」と述べた。また「地方創生を起動し、東京の一極集中を是正し、多様な国民の幸せが実現できる日本を作っていく」とし「いつ起きるか分からない災害にも最大限の備えをする」というあいさつした。

徳仁天皇は新年の「ご感想」の中で「今年は戦後80年の節目を迎える。人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられた」とし「現在も戦争や紛争により、世界各地で多くの人の命が失われていることに深い悲しみを覚る」と明らかにした。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は新年のあいさつで政局不安定を引き起こした昨年夏の早期総選挙実施に対して自省の意をにじませた。マクロン大統領は「現在としてはこの決定(早期総選挙実施)が平和よりも不安定を招いたことは認めなければならない」とし「国会で解散はフランス国民に解決よりも分裂をもたらした」と述べた。昨年7月の早期総選挙で執権与党が惨敗した後、マクロン大統領が任命した首相が不信任となり内閣が崩壊するなどフランス政局は混乱が続いている。

マクロン大統領は「近づく四半世紀の希望と繁栄、平和は今日の私たちの選択にかかっている」とし「そのため2025年重大な事案を決めるために皆さんに要請するだろう」と明らかにした。現地メディアは国民投票の実施を示唆したと分析した。

ドイツのオーラフ・ショルツ首相は新年のあいさつでクリスマスマーケット惨事に言及した後、「われわれは互いに敵対する国でもなく、互いに知らないふりしてすれ違う国でもない」とし「私たちは共にする国であり、ここから力を得ることができる」と話した。

あわせてショルツ首相は、異例にもマスク氏を非難した。来月の総選挙を控えてドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に対する支持を表明したマスク氏を狙って「ドイツで起きることは(ドイツ)市民が決めなければならない。ソーシャルメディアの所有主によって左右されない」と批判した。

2025/01/02 08:54
https://japanese.joins.com/JArticle/328095

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