「米国にサッカーコート80面分の大きさの工場」…韓国食品とコスメ、海外へ海外へ

投稿者: | 2025年1月2日

内需は低迷するが海外では機会があふれている。食品とコスメ業界の話だ。韓国の食品企業とコスメ企業は今年も海外市場攻略にさらにスピードを出す予定だ。韓国カルチャーブームに押され韓国の食品とコスメ製品の輸出額が過去最高を記録するなど海外事業が成果を出したおかげだ。これら企業は海外流通網を拡大し現地に生産設備を作るなど市場拡大に拍車をかけている。

◇好調の韓国食品とコスメ

 昨年韓国の食品とコスメは韓国コンテンツブームに乗り海外で最高の人気を得た。韓国産業通商資源部が発表した年間輸出入動向によると、昨年の農水産食品輸出は117億ドル、コスメ輸出は102億ドルで年間輸出額100億ドルを突破した。化粧品が輸出100億ドルを超えたのは初めてだ。

韓国食品はヘルシーさと辛い味を武器に、のり、即席めん、菓子、飲料などの食品群全体が海外で人気を呼んだ。韓国コスメもやはりソーシャルメディア(SNS)のバイラルに力づけられて中小インディブランドが躍進したおかげで過去最高の輸出記録を立てた。これら企業は主要輸出相手国である中国と米国のほか、日本、欧州、東南アジアなどを攻略して輸出多角化を試みている。

◇新規生産設備は海外に

消費者の財布が閉じられて内需の崖に直面する韓国の食品産業は今年を海外市場拡大の好機とみている。世界進出に長く力を入れてきたCJ第一製糖は海外食品売り上げの80%が出る米国と最近急成長中の欧州に新規生産設備を構築する。

米国では冷凍食品子会社のシュワンズを前面に出し北米最大規模のアジア食品製造施設を作る。2027年の完工を目標に米サウスダコタ州スーフォールズにサッカーコート80面の広さに相当する57万5000平方メートルの敷地に7000億ウォン(約745億円)をかけて建設する予定だ。欧州ではハンガリーのドゥナバルサニーに約1000億ウォンをかけて「ビビゴ」の餃子製品生産工場を作る。欧州で初の独自生産施設で、来年下半期の稼動を目標にする。今後チキン生産ラインも増設する計画だ。CJ第一製糖はハンガリー工場を中心にポーランド、チェコ、スロバキアにつながる「東欧韓国食品ロード」を構想している。

昨年韓国の食品業界で初めて7億ドル輸出を達成した三養(サムヤン)食品は2027年に中国に初めての海外生産工場を作ることを最近決めた。ロッテウェルフードは今年インドに氷菓工場を作り、「ペペロ」の生産工場を増設するなど、インドを拠点に海外生産能力を拡大する。オリオンは米国でスナック菓子の売り上げが増加していることから現地生産工場設立を検討中だ。

◇グローバル流通チャンネル増やす

韓国コスメ業界はコスマックスや韓国コルマーなど世界的に技術力を認められた化粧品メーカーの開発生産(ODM)企業と中小ブランドが結合し海外攻略に加速度がついている。業界ではコスマックスが昨年初めて売り上げ2兆ウォンを突破したと推定され、今年も20%以上成長するとみている。韓国コルマーも2023年に売り上げ2兆ウォンを突破してから成長が続く。

中国市場不振に苦しむアモーレパシフィックとLG生活健康も北米や欧州など西欧で実績反騰を狙っている。アモーレパシフィックは今年2022年から3年ぶりに売り上げ4兆ウォン台回復を目標にする。

韓国コスメのインキュベーターでありプラットフォームに位置付けられるCJオリーブヤングも今年本格的に海外進出に出る。昨年の日本法人設立に続き、今年は北米でも自社ブランドとオンラインなどを中心に事業を拡大する計画だ。昨年の売り上げは5兆ウォンに迫りコスメ1位の座を固めるだろうという見通しが多い。韓国投資証券のキム・ミョンジュ研究員は「米国など西欧のスキンケア産業が構造的に成長し、中東など新興市場が大きくなっている。世界のコスメ市場で韓国化粧品の人気は短期流行ではなく長期好況につながるだろう」と予想した。

2025/01/02 08:55
https://japanese.joins.com/JArticle/328097

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