韓国、昨年12月の外貨準備高4156億ドル…年末基準で5年ぶりの低水準

投稿者: | 2025年1月6日

昨年12月にドル相場が1ドル=1460ウォン前後まで高騰し、外貨準備高が為替相場防衛に使われたが金融機関で年末にドル預金が大きく増えたおかげで外貨準備高全体では減らなかったことがわかった。

しかし年末基準では2019年末から5年ぶりの低水準に外貨準備高規模が縮小した。

 韓国銀行が6日に発表した2024年12月末の外貨準備高を見ると、先月末基準の韓国の外貨準備高は4156億ドルで前月末より2億1000万ドル増えた。

韓国銀行関係者は「ドル高にともなうその他通貨建て外貨資産のドル換算額減少と外国為替市場変動性緩和措置などの外貨準備高縮小要因にも四半期末効果で金融機関の外貨預金が増え外貨準備高運用収益も増えたため」と説明した。

12月はドル高がさらに激しくなった時期だった。当時米ドル指数は前月比約2.0%上昇した。これによりドル換算したユーロと円などその他通貨建て外貨資産額は反対に減るほかない。合わせてウォン相場防衛に向け外国為替当局が外貨準備のドルを市中に出しても外貨準備高は減少する。

だが銀行など金融機関が年末に国際決済銀行(BIS)基準のリスク資産比自己資本比率を考慮して保有するドルを韓国銀行の口座に入れ外貨準備高全体では多少増えた。韓国銀行に預けた外貨預金は安全資産に分類されるため金融機関の立場ではリスク資産の割合を減らすのに役立つ。

ここに韓国銀行外資運用院が外貨準備高運用を通じて得た利益も12月の外貨準備高に加わった。

昨年通年では外貨準備高が2023年末の4201億5000万ドルと比較して45億5000万ドル減った。2022年から3年連続の減少だが、減少幅は2022年の399億6000万ドルよりは小さかった。

合わせて毎年12月末の外貨準備高だけ見れば、昨年は2019年の4088億2000万ドルから5年ぶりの低水準だった。

先月末の外貨準備高は有価証券が3666億7000万ドルで全体の88.2%を占め、預置金が252億1000万ドルで6.1%、国際通貨基金(IMF)特別引き出し権(SDR)が147億1000万ドルで3.5%、金が47億9000万ドルで1.2%、IMFポジションが42億ドルで1.0%となった。

韓国の外貨準備高規模は11月末基準4154億ドルで世界9位水準だ。

中国が3兆2659億ドルで最も多く、日本が1兆2390億ドル、スイスが9251億ドル、インドが6594億ドル、ロシアが6165億ドル、台湾が5780億ドル、サウジアラビアが4495億ドル、香港が4251億ドルなどと続いた。

2025/01/06 08:05
https://japanese.joins.com/JArticle/328218

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)