「半導体人材の育成を」腕をまくりあげた日本…TSMC技術陣も講壇に(2)

投稿者: | 2025年2月26日

TSMCの存在も日本の半導体人材養成に一役買っている。昨年12月に熊本県第一工場で量産を始めたことに続き、最近ではすぐ近くに第二工場の建設に入るなど恐ろしい勢いで半導体人材を吸収し始めている。TSMC工場2カ所に必要な人材は3400人。約1兆2080億円に達する日本政府の補助金を「呼び水」にTSMCの大型投資が相次ぎ、熊本には60カ所余りを越える半導体関連企業まで集まり、自然に「半導体求人大乱」が起き始めた。

TSMCは教育にも直接乗り出している。九州大学半導体人材育成センターでは昨年4月からTSMC技術陣が学生たちを教える。昨年現場授業を聞いた大学院生は約30人だった。約90分、合計8回にわたる授業は今春も続く。TSMC技術陣が最先端半導体製造プロセス、デザイン3D(3次元)パッケージングなどを教えるが、九州地域8カ所の提携大学院の学生たちもオンラインで授業を聞くことができる。今まで合計200人が授業を聞いた。九州大学の金谷晴一教授は「実際に最先端半導体を作っているTSMCエンジニアに講義をしてほしいと要請した」とし「TSMCは日本の学生を雇用したくて日本語で授業を行うが、授業資料はすべて英語で提供される」と説明した。金谷教授は「他の大学も半導体教育を始めたので遠からず九州で不足した半導体人材1000人を埋めることができるだろう」とした。

 TSMCが横浜(2020年)と大阪(2022年)に立て続けにデザインセンターを設立するなど日本との協力が単なる半導体生産次元を越えたという分析も出ている。これに関連し、中国半導体専門家である桜美林大学大学院の山田周平特任教授は「TSMCが相次いで投資して日本半導体の回復傾向が早まる可能性がある」と見通した。あわせて「TSMCは日本が第一工場を予定より前倒しで完成させるなど他国より安定した事業環境を提供していると考える」とし「このような雰囲気によってTSMCが第二工場に続き第三工場まで計画しているという話も出ている」と話した。

2025/02/26 15:32
https://japanese.joins.com/JArticle/330419

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